大阪市の松井一郎市長は20日午後、大阪市役所で定例記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて市民に対し「基本的な感染対策を徹底いただくように改めてお願いします」と呼びかけた。 【動画】大阪市の松井一郎市長が定例会見（2022年1月20日）

［写真］報道陣の質問に答える大阪市の松井一郎市長＝20日午後、大阪市役所で

　松井市長は、一日の新規感染者数が過去最多を更新していることについて「オミクロン株は非常に感染力が強いといわれていますので、マスクの正しい着用、手洗い、うがい、3密の回避換気といった基本的な感染対策を徹底いただくように改めてお願いします」と述べた。 　また、感染拡大防止や重症化予防に向け「ワクチンの接種券が届いた方は積極的に3回目の接種を受けていただくようお願いします」とも市民に呼びかけた。

　会見によると、大阪市の集団接種会場の予約状況は、ファイザーでの接種を行う城見ホール（大阪市中央区）については20日現在で満席となっている。 　ただ、モデルナでの接種を行うやすらぎ天空館（大阪市阿倍野区）では「今週分、来週分にも十分な空きがある状況です」と説明。 　「1回目と2回目の接種でファイザーを接種した方もモデルナでの接種が可能ですので、ぜひ検討をお願いします」と話していた。

　会見では報道陣から「コロナでの学校対応について今日の時点で小・中・高・幼稚園で（市内での）休校が50校を超えていますが、今の状況を受けて対応することはあるか」という質問があった。 　それに対し松井市長は「どのくらい増えたらというか、各学校が学級閉鎖休校が非常に短期間で解除されているわけだから、数ではなく長期間に及ぶ休校措置をしなければならない場合は、オンラインシステムは整備をしていますので活用していきたい。今の時点では対面の形をとっていく」と答えていた。