両監督と同僚が大谷翔平の43号3ランに驚嘆した理由とは…「117球を投げた翌日に彼は休みたかったのか?いや違う」
エンゼルスの大谷翔平投手(27)は4日(日本時間5日)、本拠地アナハイムでのレンジャーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し4試合ぶりの本塁打となる43号3ランを放った。6回無死一、二塁の第3打席に左腕のコルビー・アラード(24)がど真ん中に投じた初球の142キロのカットボールを捉えてライトスタンド中段に飛び込む飛距離約130メートルの特大の一発。4-0とリードを広げる価値ある一撃で、チームは4-1で勝利した。この日、本塁打王争いをしているロイヤルズのサルバドール・ペレス(31)が2連発を放ったが3本差とした。大谷は前日に「2番・投手」で“リアル二刀流”出場で、メジャー自己最多となる117球を投げ7回7安打8奪三振2失点で9勝目をマークしていたが、疲れを見せることもなく連夜の活躍。全米も驚嘆だ。
「他チームの全監督、選手が畏怖している」
「大谷、MLBでリードを歩む43号を強打」との見出しを取って、大谷の一発にスポットライトを当てたのがMLB公式サイトだ。 「金曜日に3-2でレンジャーズに勝ち、力強い7イニングの投球でキャリア最多の117球を投げ、球速は最速100マイル(約161キロ)まで到達した後、エンゼルスのジョー・マドン監督は、二刀流スターの大谷が土曜日に1日の休みを求めることになっても、それを責める気はなかった。だが、大谷は、オーダー(打席)に入ることを求め、エンゼルスタジアムでレンジャーズを4-1で破った試合の6回に3ランを放ち、シーズン後半に何ら疲れがないことを証明した」と伝えた。 さらに記録面を「大谷の43号は、本塁打争いで、ロイヤルズのペレスに3本差をつけトップを守っている。過去にシーズン中にエンゼルスの選手がメジャーの本塁打数で単独首位に立ったことはなく(レジー・ジャクソンが1982年に39本塁打で1位タイだった)、球団記録は2000年のトロイ・グロースによる47本塁打となっている」と紹介。 マドン監督の絶賛コメントを掲載している。 「素晴らしい。他チームの全監督、全選手が大谷について話していて彼らは(大谷を)畏怖している。ここで何が起きているか理解しなければならない。身体的な面だけでなく、彼のやっていることはメンタル面でも信じがたいことだ。彼は今夜、何度かとても良いスイングをしていた。彼は117球を投げた後で(体のどこかに)痛みがあるはずだ。だが、彼はそれを全く示唆することはなかった」 マドン監督はメジャー最多の球数を投げた翌日に43号を放った大谷のタフネスぶりに敬意を表した。 一方、2日続けて大谷にしてやられたレンジャーズのクリス・ウッドワード監督は「コルビーは、真ん中低めに誤って投げたが、あの球は、いつでも本塁打になるものではない。だが、今の大谷であればホームプレートの中心に入ってくる球はすべて強打するだろう」とコルビーが投じた失投を責めず大谷の実力を称えた。 大谷が左腕から放つ本塁打は16本目。「驚くべきことに大谷は今年左腕に対して高い長打率を残している」という。