「幼児食レシピ」の古本、残されていた〝元持ち主〟のメモに「泣きそうになった」SNSで16万いいね
この前は食べたのに、今日はまったく食べてくれない…。離乳食を卒業したばかりの子どもの食事に、わらをもすがる思いで、古本で買った幼児食のレシピ本を開くと、前の持ち主の〝メモ〟が残っていました。その内容に「泣きそうになった」とSNSで共感が広がっています。投稿者に話を聞きました。 【画像】レシピの横に、貼られていたメモ。「胸がギュッとなりました」
「一生懸命な姿が目に浮かぶ」
話題になったのは、ぷーさん(@pooh_baby82)が投稿した2枚の〝幼児食〟レシピ本の画像です。 離乳食を卒業した頃から食べられる「幼児食」は、歯が生えそろっていない、消化器官が未発達の子どもでも食べやすいことを考えて作られたもの。 古本で購入したレシピ本に付箋が残っていた、というもの。《こんな付箋貼ってあって胸がほっこり、そして泣きそうになった。愛を感じる…》。投稿でそう紹介された付箋には、手書きでこう書かれていました。 「たべてくれた」。「好きそう」と二重丸を付けていたのは「鶏ひき肉の親子丼風」のレシピ。一方、豆腐とキノコを使った別のレシピには「あまり食べず…」と一言。 レシピ本の前の持ち主の試行錯誤のあとに、Xでは「元の持ち主さんの安心や不安が伝わってきますね」「一生懸命な姿が目に浮かぶ」「中古の本って、こういう書き込みが付加価値になるパターンもあると思う」とコメントが寄せられ、16万のいいねがつきました。
「胸がギュッと」
ぷーさんは、いま、1歳半になる第1子の子育てに奮闘中です。間もなく離乳食を卒業するという息子さんに、家で3食を食べさせているそうです。 そんな息子さんにある日、突然、異変がありました。これまでは「出したものは出した分だけたいらげ、好き嫌いはほぼなかった」のですが、急に食べることをいやがるようになってしまったというのです。 「特に苦手なのが、お米でした」 エネルギー源として何とか食べてほしいと、あの手この手を尽くします。 ブロッコリーとにんじんの温野菜が好きそう、よく食べてくれた、そう喜んだ翌日、「今日は食べない」。 疲れきって、手つかずのご飯を泣きながら捨てた夜もあると言います。 そんなとき、近くに住む母が買ってくれたのが、このレシピ本だったそうです。 開いてみて付箋を見つけた時、「あまり食べず…」の文字に、「今の私と共通する部分があり、胸がギュッとなりました」。 残っていた付箋は投稿した2枚だけでしたが、「みんな一緒なんだなぁ、となんだか感動しました」。