少子高齢化だから年金制度は崩壊する?誤解されがちな<年金の仕組み>を専門家が解説。「不調な時だけニュースになるが、23年度の収益はなんと…」
◆ヒューリスティックな考えが誤解を呼ぶ 年金制度は誤解されている部分が多いと感じます。 年金制度について正しい知識を持つことは、非常に重要です。なぜなら、老後生活では絶対に必要なお金(収入源)だからです。 「少子高齢化」「財源が危ない」、だから「年金制度は崩壊する」「年金は当てにならない」と、直感的に判断してしまうことがあります。 これを行動経済学では「ヒューリスティック」と呼びます。 「ヒューリスティック」とは、意思決定をする際に論理的にひとつひとつを検証するのではなく、経験則や先入観によって直感で判断することです。 年金についても、ヒューリスティックな考え方で、誤解している人が多いのです。 ※本稿は、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
長尾義弘
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