ファイトマネー推定3億円に東京ドーム進出プラン!井上尚弥が描く12月国内開催予定の4団体統一戦での「バンタム最高傑作」
早くも12月の4団体統一戦の放映権を巡って水面下で争奪戦がスタートした。ドネア戦をサブスクで生配信したAmazonプライムビデオだけでなく、ドネア戦からスポンサーについたNTTグループが、関連会社の「ひかりTV」以外のキャリアを使った配信に興味を示しているという。 大橋会長は将来的な構想として「東京ドーム興行もあり」とも明かした。 井上は、外国特派員協会で行われた前日の会見で「東京ドームはあまりにも遠すぎて試合が見れない状況に陥るのではないか。広くてもさいたまスーパーアリーナ、この辺りがちょうどいいのではないか」との私見を口にした。 だが、大橋会長は、「うまく大型ビジョンを使えば違和感なくやれると思う。私は行っていないが、天心―武尊戦のような異様な雰囲気は、ボクシングで出せる。あれを出せる選手は井上尚弥しかいない」と主張した。 過去に世界ヘビー級王者のマイク・タイソンが、1988年、1990年と2度、東京ドームで試合を行ったが、日本人ボクサーがメインを張った試合はない。 大橋会長は、「ボクシングは相手によってすごく盛り上がるもの」と、井上に対抗するにふさわしい人気と実力を持ったライバルが出場した際に東京ドーム興行を実現したいという。 だが、そのライバルが問題で、「圧勝してしまうからライバルにならない」(井上)という現状がある。 「ドネアの1戦目が、この前の試合結果ならライバルになっていない。(1戦目で)いい戦いをして判定までいったからドネア2が盛り上がったわけで」という井上の説明は、もっともで「相手の体格も骨格もでかくなり未知の領域で緊張感がある」と言うスーパーバンタム転向を待たねばならないのかもしれない。 そのスーパーバンタム級は、WBC&WBO王者のステファン・フルトン(27、米国)とWBA&IBF王者のムロジョン・アフマダリエフ(27、ウズベキスタン)の2人だけ。両者のプロモーターの契約配信局が違うため、スーパーバンタム級の4団体統一は難しいのだが、井上は、4つのベルトをまとめた勝者へバンタム級の4団体統一王者として挑戦することを希望している。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)