インボイス制度「適正な課税確保のために必要」岸田首相会見10月28日(全文2)
資格証明書ではない新制度とは何を指すのか
TBSテレビ:TBSテレビ、室井です。DXに関連して、マイナンバーカードについてお伺いします。今週の予算委員会で総理は、24年秋の健康保険証廃止後にマイナンバーカードを持たない人にも資格証明書ではない制度をつくると答弁されました。この新たな制度というのは何を指すのでしょうか。カードを残せばいいのではないかと野党から指摘があったと思うんですけれども、カードをなんらかの形で作らない人、作れない人、取り残される人をつくらないために、今後どのような対策を取るかお伺いします。 岸田:マイナンバーカードと健康保険証の一体化については、そのメリットを早期に発現するために令和6年秋に保険証の廃止を目指すとしており、保険証の廃止後はマイナンバーカードで保険診療を受けていただく、これが基本です。一方、保険料を納めている方については保険診療、これを受けられるようにする、これは必要なことです。こうしたことから、紛失等のなんらかの事情により手元にマイナンバーカードがない方が保険診療を受けられる制度を用意する必要があると考えています。 さまざまな例外的なケースや、資格を確認する方法等のさらに細部への対応を充実させるための方策について、広く国民の皆さんの声を踏まえた丁寧な検討を行うために、関係府省による検討会、これを設置し、そして令和4年に向けて円滑に移行できるよう、環境整備を行ってまいりたいと思っています。 健康保険証を残したらいいではないかという声があるというご指摘もありましたが、このマイナンバーカードで医療機関を受診することによって、健康・医療に関する多くのデータに基づいたより良い医療を受けていただくことができるなどのメリットがあるほか、現行の保険証には顔写真がなく、なりすましによる受診が考えられるなど課題もあります。こういったことを考慮して、保険証を廃止していくという方針を明らかにした次第であります。 司会:それではその次に、では江川さん。