【独自解説】なぜ74歳の女性は7000万円を支払ってしまったのか?「信じて応援していたんですが…」急増する『ロマンス詐欺』被害 “なりすまし”されたGACKTさんも怒りの注意喚起「このツイート見せてお母さん守って」
アーティスト・GACKTさん(51)が公式Xで、なりすましによるロマンス詐欺に注意喚起を行いました。著名人などになりすまし大金を振り込ませる『ロマンス詐欺』の新たな実態とは?元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏の解説です。 【驚愕】「かなり巧妙な手口です」俳優・要潤さんも被害に…偽の警告で金銭を騙し取る『サポート詐欺』が“進化”⁉実際にウイルス感染させられ操作不能になり騙される手口が増加中【写真で見る】
■「お母さんを守ってやってくれ」GACKTさん本人が怒りの注意喚起 被害訴える息子に“神対応”
2024年9月2日、公式Xで「ボクのプロフィールにあるアカウント以外は全部ウソ。そのGACKTはGACKTじゃない」と、悪質な“なりすまし行為”に怒りの注意喚起を行ったGACKTさん。きっかけは、ある男性からのDM(ダイレクトメッセージ)でした。その男性によると、還暦間近の母親がGACKTさんを名乗る人物に騙され、ロマンス詐欺に遭っているというのです。 男性の母親とGACKTさんを名乗る人物はXとは別のSNSで繋がり、母親はその偽アカウントがGACKTさんだと信じ込み、聞く耳を持たないといいます。ついには「結婚する」「一緒に暮らす」と言いだし、家を引き払って貯蓄がない状態で引っ越そうとしているとして、男性は「家族崩壊の一歩手前」だと悲痛な声をあげています。
このDMに対しGACKTさんは、「何も関係無いにしても、ボクの名前を使って人を騙すのはマジで迷惑だ。悪質ななりすましに気をつけてくれ。」と公式Xで注意喚起。さらに、「DMをくれた君へ。このツイートを見せて、お母さんを守ってやってくれ。」と“神対応”をしました。
また、GACKTさんは公式Xで、「変わり映えの無い毎日に、いきなり芸能人や美男美女から連絡がくれば、その出来事が日常を変えてくれるんじゃないかと期待する。怪しむ気持ちを持っていたとしても、日常に刺激をくれるその出来事が、頭から離れなくなる。騙されない為には周りとの関わりや、寂しさと退屈を埋める趣味や、熱中できるものが必要なんだ。(一部抜粋)」と、自身の見解を示しました。
Q.最初は「嘘」と思っても、何回も連絡が来て、いかにもGACKTさんらしいことを言われると、信じ込んでいくものですか? (元埼玉県警捜査1課・警部補 佐々木成三氏) 「この手口は、最初は結婚やお金の話は一切せず、何気ない会話から始めて、それを長期間行います。GACKTさんはSNSを多くやっていますので、そこに上がっている写真を偽者が取り込んで、あたかもGACKTさんから送ったような写真を被害者に送ります。そのやり取りの期間が“洗脳期間”となりますので、徐々に好意を持たせて、徐々にお金の話をしていき…というのが、ロマンス詐欺の手口です」 Q.SNSで繋がってからすごく時間をかけて、マインドコントロールに近いことをしてくるんですね? (佐々木氏) 「そうです。甘い言葉や、ときには突き放す言葉などを使いながら、どんどん洗脳させていくという手口です」
【関連記事】
- 【独自取材】「捜査員カッコ良かった」「やってないもん(笑)」『紀州のドン・ファン殺人事件』初公判 元妻・須藤早貴被告を最も知る人物が語る“素顔” 最重要ポイントは「覚醒剤がどのように入ってきたか」
- 【独自解説】六本木クラブ襲撃事件、“人違い”による殺人事件が起きた背景…リーダー格とされる元『関東連合』の“残虐王子”、その人物像とは?「人を引き寄せるものが強くあった」
- 【特集】「『完治という言葉がない』と言われ絶望」“体操のひろみちお兄さん”こと佐藤弘道さんを突如襲った『脊髄梗塞』 下半身麻痺による過酷な闘病と死すら考えた“どん底”の日々…支えとなった家族との絆と、妻・久美子さんが初めて伝える想い
- 【ナゼ?】黄金の国・ジパング再来の夢?北海道で『金の採掘計画』が浮上も、地元住民らは猛反対!「鉱毒で川が汚染されるのでは…」金の採掘は希望か、それとも分断を招くのか―
- 【ナゼ?】「子どもがいるから困る」「必要なコストなのでお金かけるべき」東京23区の“ゴミ袋有料化”検討に様々な声…現役清掃員芸人が提言「ゴミを減らすのは、お金持ちへの一歩」