《「二十歳の集い」晴れ着トラブル》各地で発生していたヤンキー衣装を巡るトラブル「サイズが合わないピンク色の袴を強制」「刺繍入り特攻服を作らされた」
成人の日直前、振袖販売やレンタルの業者が突然、休業し音信不通となったため、予約していた人たちが晴れ着を着られなくなるという事件が過去に起きた。それから約7年、成人年齢は20歳から18歳になり、「成人式」は「二十歳の集い」となったが、晴れ着にまつわるトラブルが繰り返され、似たような事件が沖縄で発生した。ライターの宮添優氏が、2018年の事件とは性質が異なる、地元のコミュニティ内だからこそ起きた沖縄の事件、全国で類似トラブルが発生している問題についてレポートする。 【写真】「はれのひ」事件は2018年
* * * かつての「成人式」にあたる「二十歳の集い」の開催が各地で迫る中、またもや式典で着用するはずだった「衣装」を巡るトラブルが勃発した。騒動を取材した 沖縄県内のテレビ局女性ディレクターが説明する。 「沖縄県内の新成人たちが、式典で着用する袴や着物を購入したり、レンタルする予定だった業者と連絡がつかなくなったと訴えています。かつて、新成人向けに着物の販売やレンタルを行っていた業者が夜逃げ同然で失踪し、多くの新成人が式典に着物を着られなくなった、という騒動がありました。しかし、今回のトラブルはそれとは少し違う、ちょっと特殊なトラブルのようです」(女性ディレクター) このトラブルについて報じている沖縄地元紙などを確認する限り、新成人たちが式典用に購入・レンタルしようとしていた着物業者の担当者は「別の業者に集客や集金などを委託」していたと説明しているようで、その別業者と連絡がつかなくなっているのだという。そして、女性ディレクターが言うには、この業者にはある特定の好みを持つ人たち向けの衣装がそろっていた。 「同店が扱う式典用の衣装は、いわゆる”ヤンキー向け”のド派手な袴や着物です。同店では、かなり安価で袴や着物のオーダーが出来るというので、県内中のヤンキーから注文が殺到していたようですが、ヤンキーや地元の上下関係があるからこその集客法になっていたようです」(女性ディレクター)