女性からイジられ、バカにされているように感じることも…モテないことに悩む20代男性が劣等感に向き合う方法とは
人生でモテたことがなく、これまでの体験から女性に不信感を持っている26歳の茂木さん。 自分には魅力がないのか、女性からイジられることも多く、バカにされているような気分になることもあるといいます。 しかし、茂木さんは、女性に対して距離を置きながらも「男として、モテない人生なんてつまらない」とも思っています。 そんな男性にコミュニケーションコンサルタントのひきたよしあき氏が「『モテない』というレッテルを剥がそう」と生きづらさを肯定し、提案した解決の糸口とは? ※本稿はひきた氏の書籍『あなたを全力で肯定する言葉』(辰巳出版)より内容を一部抜粋・編集したものです。本書では、「不寛容な人間です」「モテない男です」「若い子には勝てません」「夢がありません」といったお悩みに、ひきた氏が様々な角度から回答し、自虐の言葉がもたらす悪循環を丁寧にほぐしていきます。読み終えたときには、自分で自分に貼り付けていた「負のレッテル」に気付き、生きづらさを解消する糸口を見つけることができるでしょう。
茂木さん(26歳)のお悩み
人生でモテたことがありません。 これからもないと思います。 見た目にはそれなりに気をつけているし、女性と話せないわけではありませんが、女性からはイジられたりする方が多いです。 自分には魅力がないのでしょうか。 だんだん女性にバカにされているような気分になってしまいます。 男として、モテない人生なんてつまらないですよね。 ――茂木(26歳)
「モテ」ってなんだろう
これは私が教えている大阪芸術大学での話です。 放送学科の学生に「恋愛ドラマを面白くする方法」という課題でレポートを書かせたあと、みんなで討議しました。 ほぼ80%の男女が、恋愛ドラマに否定的。中には、恋愛そのものに「いらない」と答える子がいて驚きました。 「誰がそんな恋愛を理想と決めたのだ」 「ハッピーエンドで終わることなどない」 「なぜ、いつも男女なんだ? その枠がつまらない」 「キラキラした部屋、広すぎるオフィス。アホか」 「カップルを監視カメラで追っかけた方が面白い」 「理解できない。恋愛感情というものがわからない」 「3、4年、恋愛ドラマの放送をやめたらどうか」 「使える展開をこすり倒して新鮮味がない」 どこまで読んでも、肯定的な意見が出てきません。出てきたとしても「韓国ドラマは、現実と離れているから笑える」といったシニカルなもの。 結局、この講義で今の大学3年生が語ったのは、「型にはまった理想の恋愛のどこが面白いんだ?」ということでした。 毎週、テレビの恋愛ドラマを楽しみにしていた私には、隔世の感がありました。 もちろん、これは一大学の講義でしかありません。日本人全体がこう考えているわけではないでしょう。しかし、コロナを経験し、SNSがここまで発達し、お見合いに代わって「マッチングアプリ」がこれだけ興隆な現在、過去の恋愛、モテる、モテないという基準も大きく変わっているように思うのです。