女性からイジられ、バカにされているように感じることも…モテないことに悩む20代男性が劣等感に向き合う方法とは
「推し」というモテ
今は、「好きな人」と言わず、「推し」と言うようです。 「私の推しは、女性なんですけど、中学からの親友で……」と女子学生が言ってくる。「女性ですけど」といちいち断るのがミソで、「推し」には「異性」も「同性」もあります。だから、最終的に自分と結ばれることよりも、「相手が幸せになることを応援できれば、それでいい」と言います。 元は「アイドル」に使われていた「推し」という言葉が普段の生活に入ってきました。これはコロナ禍で「ソーシャルディスタンス」が浸透しすぎた結果ではないかという説もありますが、理由は明確ではありません。 しかしバーチャル空間がこれだけ支配する中で、リアルな肉体が随分、希薄になっているのは事実のようです。 ――と、長々と書いてきました。 それは、あなたの言う「女性にモテたい」という気持ちを見つめ直してもらいたいと考えたからです。 「モテる」「モテない」って、実は今、いろんな価値基準があるのではないでしょうか。 あなたは自分を「モテない」と決めつけています。 でも、それって、昔ながらの枠にはまったものではない? 自分がリアルに暮らしている場所、仕事、世代、自分の過去の経験にとらわれすぎていませんか? 型にはまった理想を求め、型にはまった目で女性の視線を感じていませんか? 今の学生たちを見ていると、人が人を好きになるってもっと自由でいいんだ、「モテる」という基準はもっといろいろあるんだ! という気がしてくるのです。
「モテたい」から離れる
もちろん、中には「モテたいオーラ」を前面に出している男子学生がいます。服装も目つきも明らかに「モテたいオーラ」を発しています。 彼を見て、女子は、「痛い」「こじれた中二病」などと言います。 ひどい言い方ですが、これは大学生に限った話ではありません。 私の教え子だった、現在アラサー前後の女性たちも「モテたいオーラ」に対しては否定的。理由を聞くと「YouTubeを見れば、もっとモテたいオーラいっぱい出した面白い人がたくさんいる。中途半端なのは痛い」なんて言います。日常では知り得ない人を簡単に見ることのできるメディアの発達によって、中途半端な「モテたいオーラ」は痛いと感じられてしまうようです。 「だったら、どうすればいいんだよ!」という怒りの声が聞こえてきそうです。 結論を急ぎましょう。 それは、あなたが感じている女性の目や「モテない人生」から一度離れてみる。「モテない」というのは、半分以上、あなたのバイアスのかかった見方に思えるからです。