筋トレや有酸素運動より「合理的にやせる」方法があった…!1日に食べていいカロリー量を「34×なりたい体重」で計算する「ロジカルダイエット」のススメ
「食べていいカロリー量」算出のロジック
それでは、「メッツ・時」や「34」についての説明を含めて、先ほどの計算式の内容をくわしく解説していくことにしましょう。 先にも述べたように、ダイエットを行なうには、まず「現在の自分の状況」を把握しなくてはなりません。あなたがいまの体重を維持するのに必要なカロリー量、すなわち、「現在の自分が必要としている1日のカロリー量」を求める必要があるわけです。 そして、このカロリー量は、その人の運動量や体重から割り出していくことができるのです。そもそも、「メッツ(METs)」というのは、身体活動や運動の強度を表わす数値です。 安静時の運動強度が1メッツで、早歩きをしたときの運動強度が4メッツ、ゆっくりジョギングをしたときの運動強度が8メッツとなります。 そして、運動量を求めるには、「その強度の運動をどれくらいの時間やっていたのか」という要素が加わり、メッツに時間を掛けることになります。その運動量の指標となる数値が「メッツ・時」です。 4メッツの早歩きを2時間した場合、4(メッツ)×2(時間)= 8(メッツ・時)となるわけですね。なお、「メッツ」や「メッツ・時」には、男女差は関係ありません。あくまで運動強度や運動量を示す指標ですので、男女に共通して当てはまるもの。これから述べる消費カロリーの計算式もすべて男女共通となります。 さて、おおよその消費カロリーは、体重何キロの人が何メッツの運動を何時間継続したかによって求めることができます。 つまり、「メッツ・時×体重(kg)≒おおよその消費カロリー」ということ。体重60kgの人が30分(0.5時間)の早歩き(4メッツ)を行なった場合、4(メッツ)×0.5(時間)×60(kg) ≒120(kcal)となり、おおよそ120kcalを消費するということになります。 (一応お断りしておくと、この消費カロリーの求め方は「簡易バージョン」であり、より正確に消費カロリーを求めるには酸素摂取量をもとに計算しなくてはなりません。ただ、両者のズレは1.05程度。そのためここでは、1.05は誤差の範囲内と見なし、より簡単に求めやすい「簡易バージョン」のほうを採用して話を進めさせていただくことにします)