「愛子さま天皇」妨げる皇室典範に国連から改正求める勧告が…専門家も「女性差別と受け止められている現実は否定できない」
ジェンダー平等を訴えてこられた佳子さま
こうした男女差別の問題について、何年も前から声を上げられていたのが佳子さまだった。 10月6日、ガールスカウト日本連盟が主宰するイベント「ガールズメッセ2024」に出席され、こう挨拶されている。 「自分とは異なる背景や状況への理解が深まることを願っています。このような理解がジェンダー平等を含む、よりよい社会を目指した取り組みを進める力になると思います」 ある宮内庁関係者によれば、 「佳子さまが初めて“ジェンダー平等”についてふれられたのは4年前の’20年10月。『ガールズメッセ』にビデオメッセージを送られたときのことです。多くのご公務を女性皇族方が担っているにもかかわらず、結婚を機に、皇室を離脱しなければいけないという制度に違和感を覚え始められていたのかもしれません。 一時期は姉・眞子さんと同じように、佳子さまも結婚することで皇籍を離脱し、自由になることを考えられていたといわれています。しかし眞子さんは結婚を強行して自由を勝ち取ったものの、ご両親とは断絶、いまでは内親王としての功績も評価されずと、大きな代償を払わざるをえませんでした。佳子さまはお姉さまとは別の選択を模索されているように感じます」 現行の皇室典範では、いずれ愛子さまも結婚か公務かという問題に直面されることになる。 「天皇陛下と雅子さまの願いは、愛子さまが幸せな人生を送られることにほかなりません。 いっぽうで愛子さまはご成年会見でも『(両親とは)これからも長く一緒に時間を過ごせますように』と語られ、また“社会に貢献できる”という理由で、日本赤十字社への就職も決断されました。 10月20日に天皇陛下とご一緒に雅楽を鑑賞されていますが、“結婚後もずっと両親の力になりたい”と、皇室に残られることを望まれているようにお見受けします」(前出・宮内庁関係者) 特に愛子さまにとっては“結婚と公務の両立が叶う皇室”こそ理想といえるだろう。その実現のためにも、小田部さんは“愛子さまと佳子さまの共闘”に期待しているという。 「皇族の方々は政治的な発言はできません。しかし公務や宮中行事に積極的に参加するなど、おつとめを丁寧に実践することによって、女性差別の風潮を改善していくことはできると思います。 シングルマザーの救済、家庭内暴力の撲滅など、苦しむ女性たちに寄り添う活動も多々あります。愛子さまと佳子さまが手を携えて活動されれば、大きな影響を及ぼし、若い世代にとって皇室や女性皇族のお立場をあらためて考えるきっかけとなるでしょう」 女性神である天照大御神も、若き女性皇族方が未来を切り開く姿を見守っていることだろう。
「女性自身」2024年11月12日・11月19日合併号