【朝日杯FS】アドマイヤズームが2番手から上がり最速で2馬身半差V! 友道師「いい脚を長く使えるのがこの馬の一番のストロングポイント」
12月15日の京都11Rで行われた第76回朝日杯フューチュリティステークス(2歳オープン、牡・牝、GI、芝・外1600メートル、馬齢、16頭立て、1着賞金=7000万円)は、川田将雅騎手の5番人気アドマイヤズーム(牡、栗東・友道康夫厩舎)が2番手追走から直線入り口で先頭に立つと、メンバー上がり最速となる33秒6の末脚で後続を寄せ付けず圧勝。未勝利戦からの連勝で2歳マイル王の座に就いた。川田将雅騎手は史上4人目の朝日杯FS連覇で、歴代最多タイの同レース4勝目。タイムは1分34秒1(良)。 2馬身半差の2着にはミュージアムマイル(2番人気)、さらに2馬身半差遅れた3着にランスオブカオス(9番人気)が入り、1番人気のアルテヴェローチェは5着に敗れた。 朝日杯FSを勝ったアドマイヤズームは、父モーリス、母ダイワズーム、母の父ハーツクライという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は近藤旬子氏。通算成績は3戦2勝。重賞は初勝利。友道康夫調教師は2018年アドマイヤマーズ、21年ドウデュースに次いで朝日杯FS3勝目、川田将雅騎手は17年ダノンプレミアム、20年グレナディアガーズ、23年ジャンタルマンタルに次いで4勝目。 ◆友道康夫調教師(1着 アドマイヤズーム)「新馬のときから期待していた馬なので、予定通りここまできてくれたなと思ってホッとしました。前走の未勝利戦がデイリー杯の前の日だったので、時計の比較をしてもGⅠにいってもいい競馬できるんじゃないかと思ってここに使いました。日ごろからテンションが上がりやすい馬なので新馬のときもそうだったんですが、未勝利戦を使った後も、10日間ぐらい社台ファーム鈴鹿の方に出しまして、1カ月ぐらい前に戻してカイバ食いのいい馬なので間隔がつまっていたんですがしっかりと負荷をかけて、ここまできました。(❶枠②番)最初はちょっと内過ぎるかなと思ったんですが、今週から仮柵(Dコース)がついた馬場で、内の方もそんなに馬場も荒れていないかな、と思いまして、偶数で、枠に関してはいい枠に入ったのではないかなと思っていました。(レースについて)内枠に入ったので、どこかのタイミングで外に出したいなと思っていたんですが、逃げ馬の後ろにいて、いつでも外に出せる位置にいたので、ずっといい位置にいるなと思ってみていました。(抜け出しての脚)未勝利戦もそうだったんですが、追い出してからの反応もいいですし、そのいい脚を長く使えるのがこの馬の一番のストロングポイントだと思っているので、きょうも抜け出してくるときの脚はすごかったですよね。(3度目の朝日杯制覇。今後の路線)この馬に関してはジョッキーとも話はしているんですが、やっぱりマイル路線ですよね。(左回り)そんなに手前の替え方で走りの違う馬でもないので、右回りでも左回りでも問題ないと思います。(今後の青写真)オーナーとも相談することになると思うんですが、来年の春はNHKマイルCを目指して一番いいコンディションで出られるように番組を組んでいきたいと思っています。デビュー前からすごく期待していた馬で新馬戦は残念な結果に終わったんですが、未勝利は勝ち上がって、今回、初めてのGⅠでもこの強い勝ち方ができたので、改めてこの馬の能力を感じました。また来年は大きいところを狙えるよう頑張ります。(アドマイヤ)やっぱりね、一番、お世話になったオーナーですので、いつもゲンを担いで、そのとき(アドマイヤマーズで勝った香港マイル)の(故)近藤利一オーナーのスーツできました」