京都競馬場で起きた、ただならぬ“異変”――。スマホ使用で即日『騎乗停止』になった岩田康誠騎手のジョッキーパンツを複数騎手が着用して出走
15日から30日間の騎乗停止処分も発表
異様な光景だった。 日本中央競馬会(JRA)は12月15日、岩田康誠騎手(栗東・フリー)の騎乗停止を発表した。前日14日に騎乗していた中京から15日に騎乗予定だった京都への移動中、通信機器(スマートフォン)の不適切な使用が確認された。また、この日から30日間の騎乗停止処分も併せて下された。 【動画】トップ騎手3人が騎乗停止になった岩田康誠騎手のジョッキーパンツを履いてGⅠに出走 中央GⅠ24勝を誇る名ジョッキーのまさかの違反行為は、競馬関係者に大きな衝撃を与えた。岩田康誠騎手は14日の夜に競馬場の調整ルームに入室。その際に同騎手のスマートフォンを確認した職員から使用の疑いの報告があり、15日の朝に京都競馬場で詳細を聴取した。すると、スマートフォンの使用履歴から同騎手が「YouTubeで音楽を聞いていた」ことが発覚した。通話やLINEなど外部と通信をした動作記録は確認できなかったというが、事の重大さをみたJRAは京都競馬場で岩田康誠騎手が乗る予定だったGⅠ朝日杯フューチュリティステークスのダイシンラーを含む7鞍での騎乗変更をホームページ上で発表した。 不穏な雰囲気のなかでレースを迎えた淀の舞台。しかしそこでは、普段見ることがない”異変”が起きていた。 本来ならば岩田康誠騎手が騎乗する予定だったこの日の京都競馬場では、同騎手が着用するはずだった「Yasunari」の名前が入ったジョッキーパンツを履いて3人のトップ騎手がレースに臨んだ。例えば、第8レース(3歳上1勝クラス)をクルミナーレで勝利したクリストフ・ルメール騎手はゴール入線後にガッツポーズを披露。本年度172勝を誇り、GⅠ勝利直後でもあまりリアクションを見せない超一流ジョッキーが重賞ではない、それも条件クラスのレースで珍しく拳を力強く握ったのだ。 名手だけではない。第10レース(JRAウルトラプレミアム サリオスカップ)をナスティウェザーで勝った坂井瑠星騎手も岩田康誠騎手を彷彿とさせる派手なガッツポーズをしてみせた。極めつけは岩田康誠騎手の次男であり、前週の阪神ジュベナイルフィリーズで悲願のGⅠ初制覇を飾った望来騎手も、父親のパンツを着用してレースに挑んだ(最高位は第8レースの5着=ティムール)。
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