【最新版】2024年下半期に見たいおすすめ展覧会26選(全国編)
【愛知/7~9月】「エッシャー 不思議のヒミツ」(豊田市美術館)
グラフィックアートの可能性を追求したオランダの画家マウリッツ・エッシャー。遠近法や、幾何学図形、人間の知覚構造に強い関心を抱き、芸術と科学とを融合させた彼の作品は、見る人の視覚を刺激し、多くの驚きを与えてきた。本展では初期から晩年までの作品を通じて、エッシャー作品の不思議のヒミツを紹介する。 会場:豊田市美術館 会期:7月13日~9月23日
【神奈川/7~9月】「石田尚志 絵と窓の間」(神奈川県立近代美術館 葉山)
画家/映像作家の石田尚志は、自らが描く絵画を撮影する映像作品で高い評価を受けるアーティストだ。2015年以来の大規模な個展となる本展では、初期の未発表作、映像と立体を組み合わせたインスタレーション、キャンバス絵画などを通じて、作家の近年の展開を辿る 。 会場:神奈川県立近代美術館 葉山 会期:7月13日~9月28日
【青森/7~9月】「鴻池朋子展 メディシン・インフラ」(青森県立美術館)
鴻池朋子の身体は東日本大震災以降、地球の振動を新たな画材と感じ、旅をしながら、土木工事や縫いものをメディアとした「絵」を描いてきた。展覧会タイトルにも入っている《メディシン・インフラ(薬の道)》は鴻池が各地を巡り、縁のあった場所に自作を展示保管してもらうというアートプロジェクトであり、本展は同プロジェクトを含む、彼女の旅を通じた制作活動を紹介する。 会場:青森県立美術館 会期:7月13日~9月29日
【茨城/7~10月】「山下麻衣+小林直人―他者に対して、また他者と共に」(水戸芸術館 現代美術センター)
コントロールの効かない存在としての自然をありのままにとらえ、それらとの関係構築を試みてきたアートユニットの山下麻衣+小林直人。本展では映像インスタレーションを中心とした過去の実践を網羅的に紹介。屋外広場では、災害やパンデミックによって可視化された人間と自然の不安定な関係や、現在の深刻な世界情勢における他者との関係性を再考するような参加型の新作も発表される。 会場:水戸芸術館 現代美術センター 会期:7月27日~10月6日
【北海道/8~10月】「原田治 展「かわいい」の発見」(釧路市立美術館)
1970年代後半~90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治の全貌にせまる展覧会。50~60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどに影響を受けたイラストレーションは、その後の「かわいい」文化にも多大な影響を与えたと言われる。本展は7月6日から札幌・東一丁目劇場施設でも開催され、釧路市立美術館に巡回する。 会場:釧路市立美術館 会期:8月31日~10月27日