【通なオトナの愛用時計】祖父譲りのセイコーと自身の足跡を示すロレックス
「そうです。ティファニーのアクセサリーは、派手すぎずスッキリしているのに個性や歴史を感じさせるところがお気に入り。特にこのカレッジ風のゴールドリングはとても大事にしています。非常にレアなアイテムであり、僕が洋服のことでお世話になっている、恵比寿の『ラッツ』というショップの方に特別に譲っていただきました。なんでも海軍兵学校のモチーフであり、一般的な10金ではなく14金であるのがティファニーらしさとのこと」 そんな、ファッションに関しても熱いこだわりを持つ津岡さん。今回紹介していただける所有時計のトリは、なにを隠そうキング・オブ・ロレックス、コスモグラフ デイトナです。
「やはりロレックスを集めだすと、ココはどうしても避けて通れません(笑)。本当は手巻きのビッグデイトナが夢なのですが、それはまだまだ先のお話。そして一年前となる2023年は、ケガなど波乱もありましたが、最終的に予選出場に間に合い、無事オリンピックへの切符を手にできました。前回の東京五輪ではバックアップの立場でしたので、個人的には確実なステップアップと言えるもの。であればもうデイトナ行くでしょ、ということで去年の冬に手に入れました(笑)」
スポーツロレックスの頂点であるコスモグラフ デイトナを手に入れた津岡さん。これでもう時計コレクションは一段落となるのでしょうか? 「最近になって、自分はしみじみヴィンテージが好きなんだと感じています。フジツボをヘビロテしているのは、ブラウン系という使いやすいカラーもありますが、個人的にヴィンテージなど古い歴史を感じさせるアイテムが自分らしく思えるのです。なので次は、1960年代後半のサブマリーナーのミラーダイヤルなどを探そうと思っています。パリ・オリンピックの成績いかんではすぐに手に入れるかもしれません。というか、積極的にソコを狙って頑張ろうと今から力を入れています(笑)」
● 津岡 翔太郎 (7人制ラグビー日本代表)
1996年3月福岡県生まれ。中学生で先輩に誘われラグビーを始める。高校、大学とラグビーを続け、2018年に帝京大学を卒業。その後、コカ・コーラレッドスパークスに加入。2019年、7人制ラグビーのユニバーシアード日本代表として金メダルを獲得。2021年、東京五輪の7人制日本代表バックアップメンバーに選ばれ、2023年のパリ五輪選考にて代表メンバーに選出される。日本ラグビーフットボール協会及び、コカ・コーラ ボトラーズジャパン所属。
写真/鈴木克典 構成・文/長谷川 剛(Table Rock Script)