【通なオトナの愛用時計】祖父譲りのセイコーと自身の足跡を示すロレックス
なるほど、本当に面白そうですね。これはぜひパリ・オリンピックでの津岡さん含めた日本チームの活躍に期待したいところ。そしてそんな津岡さんが、ラグビーと同じくらい熱を入れて大事にしているのが時計とのこと。そもそもどういった経緯で時計に興味をもったのですか? 「僕の祖父は、学校や役所などに納める大型時計の装飾を手掛ける職人でした。そのため、昔から祖父はセイコーなど古い腕時計を複数持っており、引退後に僕の父親などにいくつか譲っていたのです。ですから、幼い頃から僕にとって時計は身近な存在であり、自然に時計に興味をもつようになりました」 そして、最初に津岡さんが所有する一本も、お爺さんから譲られたものなんですね。 「そうです。キングセイコーのバナックというモデルでした。70年代風のデコラティブな装飾が特に気に入っていたんです。尊敬する祖父から譲り受けたことで、自分にとってお守り的なアイテムでした。しかし、とあるヨーロッパ遠征の際に、宿泊先のホテルで紛失してしまい……。これは本当に残念な出来事でした」
憧れのロレックスに自分の成長を重ねて
それから幾年か経て、今度は特別な思いを持った時計を自ら選んで手に入れたという津岡さん。 「実は以前に、コンビスタイルのロレックス シードゥエラーを持っていたんです。しかし、そちらは少しヘビーなモデルでしたので、より使い勝手の良いフルステンレスのこのサブマリーナーが欲しくなったのです。入手した2021年は、僕がちょうどプロ選手になったタイミング。記念として何か形になるものを求めていたんです。 シードゥエラーもそうなのですが、僕は福岡県の糸島育ち。海に近い環境ということもあって、防水機能のあるダイバーズがやっぱり気になるんです。 また、ロレックスが機能的にも優れたブランドであるのは誰もが知るところ。腕に付けていると『買ったんだね』『イイね、見せて』と話しかけられ、会話が広がるところも良いと思っています」