実機レポート「Apple IntelligenceのためのMac」その相性と実力
アップルが独自に設計するApple M4チップのファミリーを上位のM4 ProとM4 Maxにも拡大する。それぞれのM4チップを載せた新しいiMacとMac mini、MacBook Proの実機をレポートする。同じ時期にサービスが始まるApple Intelligenceとの相性も確認してみたい。 ■全モデルが「AI=Apple Intelligence」に対応万全 11月8日に発売を迎えるのはオールインワンデスクトップのiMac、片手で苦もなく持てるほどコンパクトなMac mini、そして最高スペックのM4 Maxチップも選択できるモバイルノート最上位のMacBook Proだ。アップルが独自の生成AIモデルに基づいて開発したApple Intelligenceも無料のOSソフトウェアアップデートとして公開されたばかりだ。 Apple Intelligenceはローンチ当初から2025年まで日本語に非対応だが、デバイスとSiriの言語設定を英語(米国)にすれば日本国内でも使える。環境要件はmacOS Sequoia 15.1を投入した、Apple M1チップ以降のMac。言うまでもなく、M4チップを搭載するMacの方が特にデバイス上で処理を完結するAI機能などがいっそう快適に動作する。 筆者はApple Intelligence独自の機能と最も相性の良いデバイスは目下のところiPadだと考える。「画像マジックワンド」や「Image Playground」のような画像生成AIに由来する機能がApple Pencilとの組み合わせで楽しみやすいからだ。MacとApple Intelligenceの組み合わせは、例えばAIが文書作成を支援する「作文ツール」や、純正メールアプリに実装される「要約」の機能などに活きてくると思う。 ■オールインワンのデスクトップ、iMacはAI対応でさらに賢く iMacはディスプレイと一体になったベーシックなデスクトップマシンだ。いわゆる“パソコン本体”に加えて、ワイヤレスのキーボードとマウスをパッケージに同梱しているので、箱から出せばすぐに使える。学生にクリエイター、ビジネスパーソンの在宅ワークステーションとして、あるいは家族で共有するリビングルームのMacとしても親しまれている。