「販売直前に〝うさぎ〟がいないことが発覚」 十二支手ぬぐいで痛恨のミス 店の解決方法が「粋」と話題に
「デザインからうさぎが抜け出していることが販売直前に発覚し……」という、手ぬぐい専門店のSNS投稿が話題になりました。十二支モチーフの手ぬぐいのデザインで、「うさぎ」が抜け落ちてしまったというのです。でも、その解決策が素晴らしいと話題になりました。一体どう工夫したのでしょうか。 【画像】「脱兎手ぬぐい」の粋な解決方法はこちら 「廃棄は避けたい」思いから
いなくなったうさぎをワッペンに
先日、話題になったのは、手ぬぐい専門店「かまわぬ」のSNS投稿です。「うさぎ、逃げ出す...」と始まる投稿ですが、その続きの文言に衝撃が…。 「十二支が駆け巡る『めぐり十二支』手ぬぐいのデザインから、うさぎが抜け出していることが販売直前に発覚しまして…」 かまわぬでは毎年、その年の干支をメインに、ほかの十二支たちとかけっこをしているデザインの手ぬぐいを作って販売しています。 今年も同様、十二支が全てそろったデザインの手ぬぐいを作ったところ、確認ミスがあり、うさぎだけがデザインから抜け落ち、結果的に「脱兎」という形になってしまったというのです。 ただ、この投稿にはさらに続きがありました。 「社内協議の結果、うさちゃんワッペン付きで販売することになりました」 なんと、いなくなってしまったうさぎをワッペンにして、販売することにしたというのです。 この投稿には、「アイデア天才すぎる」「ピンチをチャンスに変えた素晴らしいアイデア」「むしろ特別な縁起物」「柔軟な対応の企業さんに拍手」「工夫で乗り切る。素晴らしい」「解決方法が粋」といったコメントがつきました。
「廃棄は避けたい」その思いが…
手ぬぐい専門店「かまわぬ」の担当者に経緯を取材しました。 販売直前、出荷準備を進めている段階で判明したそうで、担当者は「デザイン入稿後の確認段階で見落としがあり、多くの人の目をすり抜けてしまった結果」と話します。 うさぎが抜けていることが判明してしまいましたが、来年の干支「へび」をメインにした商品であることから販売機会は12年に一度しかありません。さらに、デザインには「2025」という数字が隠れていて、実際には2025年しか販売チャンスがなかったといいます。 「このままでは廃棄になってしまう状況だったのですが、職人が丹精込めて染め上げた商品を簡単に廃棄することは避けたいという思いが社内でありました」 そこで、「うさぎがいないなら呼んでこよう!」というアイデアが生まれ、うさぎの「ワッペン」を作製。購入者に、それぞれ好きな場所にワッペンをつけて、十二支を完成させてもらう「ワッペン付きの脱兎手ぬぐい」ができあがったということです。