実機レポート「Apple IntelligenceのためのMac」その相性と実力
Mac miniはより小さく。設置の自由度が高まる
■Mac miniはより小さく。設置の自由度が高まる Mac miniは「パソコン本体のみ」を提供する据え置き型のMac。薄型だったApple M2搭載のMac miniは縦横19.7cm四方の設置スペースを必要とした。Apple M4搭載機は高さが1.42cmほど増しているが、縦横サイズは12.7cmになった。限られたスペースにもスマートに置ける。 電源ボタンは本体の底面にある。起動する際に毎度本体を少し浮かせてボタンを押さなければならないが、本体はとても軽いので不自由はない。Mac miniとして初めてUSB-C端子とヘッドホンジャックを設けて周辺機器をつなぎやすいデザインとした。Macによくオーディオ機器を接続する筆者にとっては、本体がコンパクトになったことよりもうれしい進化だ。 Mac miniの醍醐味は、ユーザーが使い慣れた周辺機器をつなげて使えるカスタマイズ性の高さだ。特にディスプレイはビジネス、クリエイティブ、ゲーミングなど用途に合わせて都度違う製品を接続してもいい。HDMI端子もあるので、大型4Kテレビに接続してApple TV+やNetflixのコンテンツを視聴するためのコンテンツプレーヤーにもなる。ポータビリティが高い据え置き型Macは家の中のさまざまな場所に置いて使える。 いま最先端のM4搭載機を買っておけば、macOSやApple Intelligenceのアップデートにもこれからしばらくの間は対応できるだろう。いろいろな用途に長く使えるMacであることを考えれば、税込9万4800円からという価格のコストパフォーマンスはケタ違いに高い。 筆者が今回取材したMac miniはM4 Proチップを搭載する上位モデルだ。macOS 15の新機能である「iPhoneミラーリング」を起動して、Macの画面の中でiOSの動画編集アプリ「CapCut」による動画のカット・ペースト編集を試した。iPhoneミラーリングのアプリに、Macのキーボードでテキストがうまくタイピングできない不具合がありそうだが、デバイスの連係自体は安定している。