実機レポート「Apple IntelligenceのためのMac」その相性と実力
最強ノートのMacBook Pro。最も安価な「M4」機をおすすめする理由
あいにく筆者は映像や音楽の本格的なクリエイティブワークができないので、いっそう負荷の高い作業に対するMac miniのパフォーマンスまでは判定できない。アップルによると、上位モデルのM4 Proチップを搭載するMac miniにはFinal Cut Proによるビデオ編集、Logic Proによる音楽制作のように、プロレベルのクリエイティブ制作プロジェクトが必要とするパフォーマンスがあるとしている。据え置き型Macの上位モデルであるM2搭載Mac Studioに匹敵する快適な使い勝手が期待できるかもしれない。コンパクトで置き場所をとらなかったり、周辺機器さえ確保できれば持ち運びながら使えることも考慮すると、プロ・クリエイターのサブ機としても相応しい。 ■最強ノートのMacBook Pro。最も安価な「M4」機をおすすめする理由 続いてM4搭載MacBook Proだ。本機は名前に「プロ」を冠していることからクリエイター、研究者、プログラマーなどMacにヘビーな仕事をさせるユーザーのためのマシンというイメージを持たれている。確かにMacのモバイルノートとしてProは高いパフォーマンスを備えている。だが筆者のような普通のビジネスパーソンも「Proを選んでよかった」と本機に感心させられる場面は少なくない。 一番の魅力は内蔵バッテリーがタフであることだ。スタンダードクラスのM4チップ搭載機はビデオストリーミングで最大24時間、ワイヤレスインターネットで最大16時間のバッテリー持ちを実現している。筆者も14インチのM3搭載MacBook Proを愛機にしてから間もなく1年になるが、特に海外出張の時に長いフライトの間にもMacBook Proのバッテリー残量を気にすることなく、機内で使い倒せるようになった。公称スペック上のバッテリー持ちはM4 Pro、M4 Maxになるほど短くなる。「ノートPCはバッテリーのスタミナ重視」な方は、エントリースペックのM4搭載MacBook Proを選んでおけば安心だ。 スタート価格は昨年のM3搭載MacBook Proと同じ税込24万8800円。スペースグレイがなくなった代わりに、M4搭載機からスペースブラックが選べる。キーボード側のアルミニウムにはアルマイト処理によるコーティングを施しているので指紋が目立ちにくい。