実機レポート「Apple IntelligenceのためのMac」その相性と実力
長く快適に使えるiMacを選ぶなら10コアCPU/GPU仕様のM4チップ搭載機以上
最もベーシックなモデルは価格が税込19万8800円からと手頃だが、M4チップのスペックが低い。さらに外部接続ポートが少なかったりと心許ない点もいくつかある。長く快適に使えるiMacを選ぶなら10コアCPU/GPU仕様のM4チップ搭載機以上がいい。税込23万4800円(税込)から。3.6万円の差だ。 カラーバリエーションは最もベーシックなモデルを含めて全7色から選べる。今回筆者が試したiMacはブルー。 24インチの4.5K Retinaディスプレイには光の映り込みを防ぐNano-textureガラスのオプションが付けられる。Nano-textureガラスはApple Pro Display XDRに始まり、アップルが2020年に発売した27インチのiMacなど高級機向けのオプションだった。普及機のiMacにもプラス3万円のオプションとして気軽に選べるようになったことは画期的だ。昼間の太陽光の映り込みや照り返しが大幅に軽減されるし、自分自身の姿がパネルに映り込まないので集中力も高まる。 iMacのRetinaディスプレイも自然でバランスのよい映像表現力を備えている。重低音も鳴らせる6スピーカーオーディオシステムを内蔵しているので、動画や音楽などエンターテインメント視聴も充実する。 Apple Intelligenceの作文ツールや、写真に写り込んだ不要な被写体を後処理加工できれいに消せるクリーンアップツールを使う時に24インチの大きな画面が活きた。ディスプレイの上部中央は12MPセンターフレームカメラがある。FaceTimeやMicrosoft Teamsなどビデオに対応する通話アプリケーションでは1200万画素の高精細な映像をキャプチャしながら、被写体となる人物がビデオの中央に収まるように自動で構図を最適化する「センターフレーム」にiMacとして初めて対応した。 カメラは超広角レンズ仕様だ。1台のカメラだけで被写体となる人物の姿をキャプチャしながら、同時に「デスクビュー」アプリで手もとの映像をピクチャー・イン・ピクチャー表示にして、FaceTime通話の相手に見せられる機能もある。ビジネス的なプレゼンテーションの機会にも役に立つだろう。なお、M4チップに統合された画像信号プロセッサのパワフルな処理能力が存分に発揮される、12MPセンターフレームカメラとデスクビューは、新しいM4搭載MacBook Proも搭載する。