きっと歩きたくなる。自然歩きのプロが選んだ8つの道
難易度にも景色にもそれぞれの魅力あり。自然歩きのプロによる、これから始める人への8つの道。その魅力を知れば、あなたもきっと歩きたくなるはず。 [画像]自然歩きのプロが選んだ8つの道
美ヶ原~三峰山コース
・所要時間:8時間+休憩 ・ルート:美ヶ原長和町営駐車場 ⇄ 美ヶ原牧場 ⇄ 扉峠 ⇄ 三峰山 往復15kmのルート。少しハードだなぁと思った方は、扉峠スタートで三峰山まで往復6kmの3時間コースを選ぶのもあり。どちらもアクセスは車で。 * 出発地点の美ヶ原は、八ヶ岳や日本アルプスが遠くに聳える広大な台地。空も近く、道沿いの牧場では、ぼんやり牛が寝そべったのどかな景色が素敵です。そこから扉峠までの下りは、広葉樹林やカラマツ林で、春は新緑、秋は美しい紅葉を楽しめるスポット。 扉峠に差し掛かると上りが始まるので、その前にちょっと休憩しておくのもいいかもしれません。適度にストレッチし、筋肉の緊張をほぐしておくとその先のウォーキングがグッと楽になります。 最初は樹林帯が続きますが、しばらくすると木がなくなり展望の良い稜線歩きに。そしてゴール地点の三峰山頂は360度開け、富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などが見える絶景ポイント。山頂に続く一本道も可愛らしく、歩きたくなる自然路ですね。
教えてくれた人
根本絵梨子さん(ねもと・えりこ)/写真家。群馬県生まれ。スタジオ勤務を経て、2016年独立。雑誌や広告で活躍。写真を撮るようになって目覚めた山歩きがライフワーク。
信越トレイル(関田峠 ⇆ 牧峠)
・所要時間:4時間+休憩 ・ルート:関田峠 ⇆ 牧峠 関田峠周辺に整備された散策路を歩くだけでも気持ちいいが、もっと汗をかきたい人には約4時間かけて牧峠を往復するデイハイクをおすすめしたい。 * 長野県と新潟県の県境となる関田山脈を駆け、秘境・秋山郷から苗場山へ続く日本を代表するロングトレイル。標高1,000mちょっとの山々が連なる里山歩きから茅葺き屋根の民家が並ぶ豪雪地の山村、高層湿原を抱える百名山まで、バリエーション多彩な総延長120kmです。 トレイルはボランティアの手でよく整備され、テント場が点在しているためテント泊スタイルでスルーハイクも可能。ベストシーズンは紅葉時期で、ブナをはじめとする原生林が美しく、眼下の飯山盆地が黄金色に輝く。 日帰りハイクでおすすめのエリアは、関田峠のあたり。5mもの雪に覆われる豪雪地に生きるブナは生命力がみなぎり、包容力を感じる。雨が似合う森なので、天気が悪くても楽しめるトレイルです。