伊勢谷容疑者、共演女優“おいてけぼり熱弁”などエキセントリックな面も
大麻取締法違反容疑で8日警視庁に逮捕された伊勢谷友介容疑者は当初、「弁護士が来てからお話ししたい」と認否を留保していたが、9日には「自分が吸うために所持していた」と容疑を認める供述をしたことがマスコミ各社によって報じられた。その後、これまではそう表立って語られることのなかった情報なども、せきを切ったように浮上している状況だ。
押収された量は40回吸える量 常習的に吸引か
「週刊文春」は逮捕後、オンライン版で2013年10月10日号の同誌記事を再掲。そこにはかつて交際していた女性の中に、伊勢谷容疑者の度重なる暴力行為に悩まされていたことなどが書かれていた。他のメディアでも「常に妙なハイテンションで、俳優仲間にもあやしむ者がいた」「水面下では薬物疑惑が取り沙汰されていた」など、伊勢谷容疑者にまつわるダークな噂が報じられている。 「かつて伊勢谷容疑者と共演した女優も、当時の取材メモを振り返ると『オフの時は台本を読んだり、時には共演者仲間と熱く仕事の話をすることもありますね。たいていは作品や監督に関連する話なのですが、伊勢谷さんは気づいたら人類の未来だったり、世界平和みたいなワードがポンポン、すごく難しい話をワーッと話し始めるので、伊勢谷さんが話し出すと私たちはただポカンと聞くしかないんですよ』などと、おいてけぼり状態になってしまうことを話しているんですね。伊勢谷容疑者について妙なテンションだったと感じていた関係者、飲み仲間は少なくないようです」と話すのは、スポーツ紙の50代男性記者。 エキセントリックな役柄も少なくなかった伊勢谷容疑者だが、それはカメラが回っている間のことだけではなかったようだ。 「5、6年前から内偵されていたとの報道もありましたが、押収された大麻は20.3グラムと40回も吸える量でした。常習的に吸引していたことは想像に難くないでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
「作品を守る」そのまま公開決断したケースも
実力が高く評価され、活躍していた俳優だけに、逮捕による影響は深刻だ。 「出演作の配信停止や撮り直しなどが相次げば、違約金の額はそれなりに膨れ上がることが考えられます。伊勢谷容疑者クラスになれば出演作も多く、しかも重要な役どころで出演していますからね。関係者は対応に頭を悩ませていると聞きます」と明かすのは、大手芸能事務所の50代男性スタッフ。 ただしそんな中で、出演作をそのまま公開することを決めたケースもある。11日に行われた映画「いのちの停車場」(2021年公開)関連の会見で東映の代表取締役社長・手塚治氏が、伊勢谷容疑者の出演シーンはカットせずにそのまま公開することを発表。逮捕報道については大きなショックを受けたものの、関係各方面と協議したうえで「作品と個人は別のもの、作品を守る」という見地から公開の判断をしたという。公開に踏み切った理由として、映画は有料で鑑賞するクローズドなメディアで、テレビなどとは少々性質が異なることもあげている。 ネット上には伊勢谷容疑者を擁護する声もあるが、俳優としての素晴らしさと事件についてはいったん切り離して考える必要があるだろう。この逮捕が、作品・仕事に携わる人々への裏切りになってしまったことは否めない事実だ。今後、どのような方向に余波が広がるのか。捜査の進展とともに見守りたい。 (文:志和浩司)