杏、心機一転 ファン熱望“女性版・半沢直樹”「花咲舞が黙ってない」新作はあるか
昨年、4年ぶり連続ドラマ復帰を果たした杏だが、先月、東出昌大との離婚を発表しプライベートな問題に区切りがついたところで、いよいよ女優業への期待が高まっている。先日も来年1月以降にBSプレミアムなどで放送予定のスペシャルドラマ「おもひでぽろぽろ」に松坂慶子の娘役で出演することが発表されたばかり。そしてとくに杏の連ドラ期待作としてたびたび取り沙汰されるのが過去2シリーズが人気を集めた“女性版・半沢直樹”ともいわれる「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)だ。同じ池井戸潤氏原作の「半沢直樹」(TBS系)第2シリーズが注目を集めるなか、日テレプラスでは「花咲-」過去シリーズの放送も始まっている。
当たり役演じることで杏に弾みつくか
同作は池井戸氏の小説「不祥事」「銀行総務特命」などを原作に、東京第一銀行の臨店班、花咲舞(杏)と相馬健(上川隆也)のコンビがさまざまなトラブルを解決してゆくもの。臨店とは支店で発生した不祥事などについて、本部から該当支店に赴いて指導し解決を図る役割で、性質上あら探し的な側面があることから臨店先では歓迎されない。ドラマでは実際の「臨店」の枠を逸脱してでも多岐にわたって舞が大奮闘、半ばそれに引きずられるように相馬が上司として絶妙な連係プレーを見せ、その名(迷)コンビぶりが人気を博した。第1シリーズは2014年4月から放送され、翌15年には第2シリーズが製作・放送された。 「強烈な人気キャラであるほど、役者側としては連続してその役をやることでイメージが固定化されるのを懸念するケースは多いのですが、今回は第2シリーズから5年を経て、杏さんにとって当たり役の花咲舞をこの辺でやってみるのはプラス効果のほうが高いでしょう」と分析するのは、民放放送局の50代男性プロデューサー。
大杉漣さん演じた父親役をどうすればいいのか
ただ、第3シリーズを作るには超えなければいけないハードルもあるという。 「『花咲-』は共演者も充実し、各回ゲストも木村佳乃さんはじめ豪華でした。ただ、新シリーズを作るとなると最大のネックは大杉漣さんが好演した娘思いの父親役でしょう。大杉さん亡きいま、どうするか。自宅で居酒屋を営み、そこで舞や相馬が語らうシーンはドラマのテイストを作る一要素として欠かせないもので省くのは難しそうですし、代役で行くにしても大杉さんのような味わい深い父親像を表現できる役者さんは限られてきそうです」(テレビ情報メディアの40代女性編集者) 今回、ネット上には日テレプラスや配信サイトなどで新たに「花咲舞が黙ってない」を見た視聴者から「めっちゃ面白いと思ったら半沢書いた人か。面白いわけだ」「舞みたいな同僚がいたらスカッとするだろうな」「相馬さんのような上司がほしい」など、喜びの声が上がる。 今月、「おもひでぽろぽろ」の撮影が開始予定の杏。また、25日に公開を控えるアニメ映画「アダムス・ファミリー」では日本語吹替版キャストとして妻のモーティシア役で声の出演をしているのも話題だ。女優業の勢いをさらに加速させてくれそうな「花咲舞が黙ってない」新シリーズは、果たして実現するか。 (文:志和浩司)