「半沢直樹」最終回で爆上がり? アンジャッシュ児嶋の“役者力”
堺雅人主演ドラマ「半沢直樹」(TBS系、日曜午後9時)の特別番組「生放送!!半沢直樹の恩返し」が6日、放送された。新型コロナウイルスの影響で第8話が延期となったため、急きょ組まれた特番で、堺をはじめ共演の香川照之、及川光博、片岡愛之助らが視聴者から寄せられた質問に基づきつつ番組の裏話を披露するなどしたほか、パネラーとしてヒロミ、久本雅美が“盛り上げ役”的に出演した。そんな中、国会議員秘書・笠松茂樹役で出演しているアンジャッシュの児嶋一哉が意外な(?)注目を集めていた。
福澤監督も児嶋の演技「うまい」と称賛
番組は冒頭、堺、愛之助、及川が延期についての説明やお詫びを盛り込んだコント風のミニドラマでスタート。安住紳一郎アナが司会を務めるスタジオに移ると、主要キャストが視聴者からのさまざまな疑問に答えつつ裏話を明かし笑わせた。 堺はじめ前シリーズからおなじみのそうそうたるレギュラーがそろう中に児嶋も堂々出席。パネラーのヒロミから厳しいツッコミを受けつつも番組を盛り上げた。とくに注目されたのが、視聴者からの質問で児嶋の起用理由に関するものがあり、監督の福澤克雄氏が回答した部分。「『ノーサイド・ゲーム』ってドラマをご一緒させていただいたとき、うまかったんです」と児嶋の演技を称賛したのだ。実際には児嶋は『ノーサイド-』ではなく、『ルーズヴェルト・ゲーム』で青島製作所の営業部長役を好演していたことから、『ルーズヴェルト-』での評価と思われるが、いずれにしても福澤氏のおメガネにかなう仕事ぶりだったようだ。さらに、児嶋が最終回で大きな役割を果たすことも明かされた。 ツイッターなどネット上にも児嶋を評価する声が続々登場。「『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)に出てたけど良い味出してた。俳優業でも活躍してほしい」「児嶋さんのすごいところの一つは、そうそうたる役者さんの中にいても絵的に見劣りしないこと」「いろんな芸人さんがドラマに出ているけど、児嶋さんのおさえた演技が好き」など、役者・児嶋一哉の株が爆上がりとなった特番だった。 それもそのはず、児嶋は2008年に映画「トウキョウソナタ」(黒沢清監督)で役者デビューして以来、テレビドラマもNHK大河「龍馬伝」や「真田丸」はじめ「マルモのおきて」(フジテレビ系)、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)など単発出演を含めれば結構な出演経験者でもあり、異色のミニドラマではあるが主演を務めたことも(13年・15年にNHKワンセグ2・NHK教育テレビジョンで放送『青山ワンセグ開発』内の『ちいさいぜ!ちょこやまくん』)。また、映画も前出の「トウキョウソナタ」のみならず「少女」「闇金ウシジマくん Part3」などで活躍、さまざまな監督から評価されている。「半沢直樹」の最終回で大きな役割を果たすというが、役者としても大きくブレークするきっかけとなるか。 番組ではそのほか第6話で話題を呼んだ香川演じる大和田の、勢いよくソファに腰を落としながらの「ちん…ぼつ!」が堺の発案だったことや、愛之助演じる黒崎の“股間づかみ”の裏話など、半沢ファンにはたまらない特番となり、次回、第8話への興味をつないだ。 (文:志和浩司)