これってSEOのランキング要因? 気になる6つのトピックを鈴木謙一氏が解説
参照元: 具体的には、新しい検索システムの導入前のテストで、ユーザー行動を見て、想定通りの検索結果になっているか、品質が保たれているかの判断などに活用しているという。鈴木氏によると、Gary Illyes氏は「検索結果のユーザーの動きはすべて記録している」と言っていたという。悪用の恐れがあるため、どんなデータをどのように使っているのか詳細な情報は公開されていないが、「少なくとも、検索結果のユーザー行動はみています。それが検索結果の評価や、改良に使われている」と鈴木氏。 検索結果のユーザー行動は利用されているが、サイト内の行動、Chromeのデータは使われているのだろうか。鈴木氏がGary Illyes氏に聞いたところ、「使っていない。リーガルチームが許可しない。Core Web VitalsでCrUXを利用するときもかなり大変だった」と答えたという。 一方、最近、Googleの検索システムのAPIと思われる内部ドキュメントが流出し、そのドキュメントには検索結果のユーザーのクリックデータやChromeのデータと関連していると思われるライブラリの記述があったという。 ┌────────── 真偽や活用の範囲など、わからないことも多い。あくまでもGoogleが使っていると思われるものが出てきただけで、それが実際に検索結果に反映されているかは別問題。不確かな情報に振り回されないように(鈴木氏) └──────────
SEOの最終目的はユーザーの目的を達成すること。ユーザーとGoogleが喜ぶサイトを常に追求していこう
鈴木氏は最後に、ヒートマップ分析をもとにコンテンツ改善を行い、CTAのCTRが改善し、コンテンツを最後まで読んでもらえるようになった事例を紹介。改善前は28位だった表示順位が、徐々にランキングが上がり、1位になったという。UX改善が表示順位の上昇と因果関係があるかどうかは明らかではないが、そうした傾向があることを指摘した。 鈴木氏は次のように語り、セッションを締めくくった。 ┌────────── ランキングに影響するかにかかわらず、UX改善には積極的に取り組んでほしい。SEOの最終目的は上位表示ではなく、コンバージョン、つまりユーザーの目的を達成するために取り組むわけですよね。何がランキング要因であろうと、ユーザーとGoogleが喜ぶサイトを提供することが大切。 ユーザーが喜ぶサイトは、ユーザーにとって見やすく、使いやすく、友だち・家族に紹介したくなるサイト。Googleが喜ぶサイトは、クロールしやすく、インデックスしやすいサイトです。みなさんがやらなければいけないのは、ユーザーとGoogleが喜ぶサイトを常に追求することです(鈴木氏) └──────────