これってSEOのランキング要因? 気になる6つのトピックを鈴木謙一氏が解説
┌────────── 上位表示できなくなったり、手動ペナルティを受けたりしたのは、生成AIを使って書いたからではなく、品質が低いスパムコンテンツだったり、自動生成ツールを使ったりしていたからだと思います。書き手は人でもAIでもいいです。 重要なのは、ユーザーがコンテンツに対してE-E-A-Tを感じられるか、高品質であるか、オリジナルであるかです。この3つを満たせば生成AIを使っても問題ありません。でも、生成AIだけに書かせて、この3つが満たせるでしょうか。なかなか難しいですよね? やっぱり人間の手が必要です(鈴木氏) └──────────
人間であれば「E-E-A-T」「高品質」「オリジナル」の3つが備えられるというわけでもないので、人間が書いても、生成AIが書いてもこの3つを満たすことが重要だ。ただし、生成AIを使って記事を書く場合、公開前に人間によるレビュー(誤字脱字はもちろんファクトチェックを含む)を必ず、絶対に行うことと鈴木氏は強調した。
[トピック(3)] バックリンク:リンクの重要性は下がっているが、やはり重要
「SEOにバックリンクが効く」と聞いたことがある方は多いだろう。しかし、2024年4月にブルガリアで開催されたSEOカンファレンスで、Google 検索チームのアナリストであるGary Illyes氏は「ウェブページをランク付けするのに被リンクはほとんど必要ない。長年にわたり、被リンクの重要性を下げてきた」と発言している。 2023年の11月のシドニーで開催されたカンファレンスのQAセッションでも、鈴木氏は同氏から「リンクなんてなくても上位表示できる」と聞いたという。2022年10月に開催されたBrightonSEOカンファレンスで、現在検索チームのリーダーであるJohn Mueller氏が語った「ランキング要因としてのリンクの重要性はそのうち低下するだろう」との発言を体現したものとなっている。 ■ トラフィックが激増した事例 では、SEOでリンクは考慮しなくてよいかというと「そんなことはない」と鈴木氏。鈴木氏は某カードゲームのアフィリエイトサイトが、それまでトラフィックがほぼ0だったのに、ある時からトラフィックが激増した例を紹介した。 トラフィック激増の理由は「中古ドメイン」だ。有名なアニメグッズ販売サイトの閉鎖に伴って手放された「中古ドメイン」を購入して、アフィリエイトサイトにして、アクセスを伸ばしたと推測される。いくつかのキーワードで上位表示されているという。鈴木氏は次のように分析する。 ┌────────── 1ページのみのサイトにもかかわらず、上位表示できている理由を考えると、やはりリンクです。そのドメインはさまざまな有名サイトからリンクがあり、過去に獲得したリンクの評価を引き継いでいるとしか思えない(鈴木氏) └──────────