これってSEOのランキング要因? 気になる6つのトピックを鈴木謙一氏が解説
[トピック(5)] Core Web Vitals:ランキングシグナルには影響なし。CWVはCV向上を目的に改善を
ページの読み込みパフォーマンスやインタラクティブ性、視覚的安定性に関する実際のユーザーエクスペリエンスを測定する一連の指標である「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」。2021年にGoogleが発表した「Webページ上でのユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるための重要な指標」となれば、SEOに影響すると考えるのが自然だろう。
しかし、Googleの検索チームのポッドキャストのエピソード71で、「多くの場合、そのような段階的な (Core Web Vitalsの)変更は検索結果にはほとんど反映されない」と語り、ランキングに使われていなかったから、ランキングシグナルを説明するドキュメントから削除したという。鈴木氏は「あれほど売り込んでおきながら、どういうことって思いますよね」と苦笑する。
2023年11月に、Gary Illyes氏は「SEO目的なら、Core Web Vitalsを改善する必要はない。ランキンクグに与える影響はHTTPSよりもさらに弱い」と語っていたという。ただ、あくまでランキングを上げる目的であれば、の話だ。Core Web Vitalsは、UXを改善し、コンバージョンを高めるために重要な指標だ。 ┌────────── SEOに影響がなくても、コンバージョンが上がれば、売上も上がる。売上が上がったら何も文句はないと思いませんか? Core Web Vitalsはランキングを上げるためではなく、コンバージョンを上げるための指標だと覚えておいてください(鈴木氏) └──────────
[トピック(6)] ユーザー行動:検索結果のユーザー行動は活用されている
2023年10月にサンディエゴで開催されたBrightonSEOカンファレンスで、Danny Sullivan氏が「ユーザーのインタラクションシグナルを利用している」と明言している。鈴木氏は「新しい情報でもなく、Googlの『検索の仕組み』ページに書いてあります」と指摘する。