これってSEOのランキング要因? 気になる6つのトピックを鈴木謙一氏が解説
では、E-E-A-Tの評価を上げるにはどうしたらよいのか。E-E-A-Tの評価を高める要素として、専門家による執筆や監修や、著者情報、記事公開日やサイトの運営者情報が重要だと耳にした方は多いだろう。ただ、どれもGoogleのランキング要因ではない。単純にこれらを記載すればサイトの評価が上がるわけではない。
┌────────── でも、人間の評価者が見たときにこういった情報があったらどう思いますか。このサイト、信用できるよねって思いますよね? Googleには直接的な価値はないかもしれませんが、人間が見た状態でE-E-A-Tがあると思われるサイトづくりをする必要があります(鈴木氏) └────────── GoogleはE-E-A-Tをスコアリングしていないが、さまざまなシグナルを用いて、「このサイトを上位表示したらユーザーにE-E-A-Tを感じてもらえる」と判断している。よって、サイトに記載する意味がまったくないというわけではない。
鈴木氏は「E-E-A-Tは、人間にとって意味があること。Googleを意識するのではなく、どんな状況で、どんなコンテンツを提示すればユーザーにサイトへの信頼や安心を感じてもらえるかを意識すべき」と述べた。参考サイトとして、ニューヨーク・タイムズがE-E-A-Tを意識して著者情報紹介ページを刷新したことを紹介し、「ぜひ著者情報の書き方の参考にしてほしい」と語った。
[トピック(2)] AI生成コンテンツ:重要なのは「E-E-A-T」「高品質」「オリジナル」を満たすこと
近年、急速に進化した生成AI。「記事を書く際、生成AIを活用している方?」という鈴木氏の質問に、セッション会場では10人以上の手があがった。鈴木氏が所属するFaber Companyでも、約1年前にChat GPT4で記事を書き、SEOにどう影響するか実験をした。その結果、いくつかのキーワードで上位表示に成功し、1年後の現在も順位を維持しているという。鈴木氏は「じゃあ、全部生成AIでコンテンツを作ればいいのではと思うかもしれませんが、そうはうまくいかないこともあります」と2つの事例を紹介した。 ■ 【事例(1)】 ChatGPTだけでコンテンツを作成していたところ、3つのサイトで突然順位が下がり、10位以下になった。それ以降、どんな記事も上位表示されなくなった。 ■ 【事例(2)】 あるドメイン名で自著の記事を公開する前に、Googleに存在を認識してもらうため、生成AIで作った記事を8本ほど掲載したら、手動ペナルティの通知が来た。 事例をみると、生成AIだけで記事を作成するのは「よくないこと」のように思われる。しかし、鈴木氏は次のように述べた。