【大人の群馬旅】プライベート旅館のような隠れ家で“真夏の夜の夢”に包まれる
「華の間」のリビングダイニングには暖炉も設られている
「蕾の間」はダイニング部分と畳敷きの居間、寝室がひと繋ぎの空間に
気になる食事は、希望に応じて柔軟なスタイルをチョイスできる。1棟貸しの宿の場合、基本的には自炊のスタイルが多いなか、こちらでも、「清芳山荘」同様に上州牛のすき焼きやしゃぶしゃぶのディナーが予約できる。朝食のオプションでは、野菜や魚の蒸篭セットの準備もあり、地元のワインやビールも揃う。さらに、自炊を希望する人のために、キッチンには器や調理器具、基本的な調味料を装備。連泊に際しては、地元のスーパーや道の駅で食材を集め、自己流テロワールを楽しむことも叶う。 「華の間」に2泊した今回は、1泊目はすき焼きディナーを、2泊目は取材先で買い求めた土地の食彩をシンプルに味わった。夕食後、庭に設えられた焚火台で薪を灯し炎見つめていると、この場所でしか出合えない“真夏の夜の夢”に包まれた。 住所:群馬県前橋市富士見町赤城山1841‐1 電話:055-244-3895 BY TAKAKO KABASAWA 樺澤貴子(かばさわ・たかこ) クリエイティブディレクター。女性誌や書籍の執筆・編集を中心に、企業のコンセプトワークや、日本の手仕事を礎とした商品企画なども手掛ける。5年前にミラノの朝市で見つけた白シャツを今も愛用(写真)。旅先で美しいデザインや、美味しいモノを発見することに情熱を注ぐ。