少しでも節約するため、歯磨き粉の使用をやめようかと考えています。何かリスクはあるのでしょうか?
節約は日々の生活の中で重要な要素ですが、健康を損なわないようにすることも同様に大切です。特に口腔ケアは、日常の小さな習慣が長期的な健康に大きく影響をおよぼすため、注意が必要となります。 「節約になる」という理由で歯磨き粉を使用しないという選択は、虫歯や歯周病のリスクを高める恐れがあります。 この記事では、歯磨き粉を使わないことで節約ができるかという点と、歯磨き粉を使わないことで起こり得るメリットとデメリットについてご紹介しています。また歯磨き粉を使うメリットについても解説しています。 口腔内の健康とコストのバランスをどのように取るべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
歯磨き粉を使用しなかった場合、年間で節約できる費用
歯磨き粉を使用しなかった場合、どれくらいの費用が節約できるのでしょうか。複数サイトによると歯磨き粉の相場は、215円~225円となっています。また、歯磨き粉の年間消費量は1人あたり7.63本といわれています。 今回は220円の歯磨き粉を1人の人が1年で7.6本消費したと仮定して、費用を計算します。歯磨き粉を使用した場合にかかる費用は、1672円です。歯磨き粉を使用しない場合は、1年間で約1700円の費用がかからないということになります。 なお、歯磨き粉は製造会社や商品、内容量によって価格の差が出ています。また店舗のセールや特売などで購入するとさらに価格の変動がありますので、参考程度にしてください。
歯磨き粉を使用しないメリットとデメリット
ここでは、歯磨き粉を使用しない場合のメリットとデメリットについてご紹介します。メリット・デメリットは以下の表1の通りです。
筆者作成 表1から、歯磨き粉を使用しない場合に出てくるデメリットが健康に及ぼす可能性があることから、歯磨きの際には歯磨き粉を使用したほうがよいといえるでしょう。
歯磨き粉を使用するメリット
歯磨きをする際、歯磨き粉を使用したほうがよい可能性があることが分かりました。歯磨き粉を使用した場合のメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。以下にまとめました。 ・研磨剤で歯磨きだけで落とせない汚れを落とせる可能性がある ・フッ素で虫歯や歯周病を防げる可能性がある ・口臭を予防できる可能性がある フッ素には虫歯の原因菌の働きを弱め、歯の表面を強くして虫歯になりにくくする働きがあるといわれています。虫歯は、子どもだけでなく成人でも起こります。成人でも歯茎が下がって、歯の根の部分が出てくる場合があります。 歯の根の部分の虫歯予防にも、フッ素は有効といわれています。フッ素は子どもだけでなく、成人の虫歯予防としても効果的といえるでしょう。 上記のことからも、歯磨きをする際は歯磨き粉を使用したほうが健康によいといえるでしょう。