菅官房長官が会見 総裁選出馬を表明(全文1)活力ある地方をつくっていきたい
菅義偉(よしひで)官房長官は2日、記者会見を行い自民党総裁選への出馬を表明した。 【動画】自民・菅義偉氏が会見 総裁選への出馬表明 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「自民・菅義偉氏が会見 総裁選への出馬表明(2020年9月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
安倍総裁の取り組みを継承し、さらに前に進める
菅:本日お集まりをいただきましてありがとうございます。衆議院議員の菅義偉であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。第2次安倍内閣が発足して以来7年と8カ月にわたり内閣官房長官として総理の下で日本経済の再生、外交安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現など、この国の未来を左右する重要な課題に取り組んでまいりました。 今年に入ってからは新型コロナウイルス感染症の拡大というかつてない時代に直面する中で、その感染拡大と医療崩壊を防ぎ、同時に社会経済活動を再開していくという課題に真っ正面から取り組んでまいりました。こうした中で、陣頭指揮を執られていた安倍総理が道半ばで退かれることになりました。総理の無念な思いを推察をいたしております。 しかしこの国難にあって政治の空白は決して許されません。一刻の猶予もありません。この危機を乗り越え、全ての国民の皆さんが安心できる生活を1日も早く取り戻すことができるために、1人の政治家として、安倍政権を支えた者として今なすべきことは何か、熟慮をしてまいりました。そして私は自由民主党総裁選挙に立候補する決意をいたしました。安倍総裁が全身全霊を傾けて進めてこられた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために私の持てる力を全て尽くす覚悟であります。 私の原点について少しだけお話をさせていただきたいと思います。雪深い秋田の農家の長男に生まれ、地元で高校まで卒業をいたしました。卒業後すぐに農家を継ぐことに抵抗を感じ、就職のために東京に出てまいりました。町工場で働き始めましたが、すぐに厳しい現実に直面をし、紆余曲折を得て、2年遅れて法政大学に進みました。