インフルエンザのピーク前倒しで「B型」早くも増加傾向に おう吐など消化器系に症状【ひるおび】
年末から続くインフルエンザの猛威に、年明けからある変化が… インフルエンザ「B型」患者の増加です。 症状の特徴やピークの時期などについて、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に聞きます。 【写真を見る】インフルエンザのピーク前倒しで「B型」早くも増加傾向に おう吐など消化器系に症状【ひるおび】 ■インフルエンザ 過去10年で患者数最多 インフルエンザは全国で猛威を振るい、12月に過去10年で最多の感染者数となっています。 東京都でも12月16日~22日には1医療期間あたり40.02人となり、警報基準にあたる30人を超えています。 東京都北区のいとう王子神谷内科外科クリニックでは元日の診療開始と同時に待合室がいっぱいに。約6割がインフルエンザの患者だったということです。 ■「B型」早くも増加 そんな中、インフルエンザ「B型」の患者が増えてきています。 伊藤院長は、 「インフルエンザA型がはっきりとピークアウトするのを待たずにB型が出てきた」と話します。 例年「A型」が1月~2月に流行し、「B型」は2月から3月にかけてピークとなりますが、時期が早まっているのです。 ≪症状の特徴≫ A型・・・急激な発熱 B型・・・おう吐など消化器系に症状が出やすい B型はおう吐などに加えて脱水症状を起こしやすく、症状が長引いたり重くなることもあるそうです。 伊藤院長: 元日からB型の患者さんもいますし、B型のインフルエンザとコロナの同時感染という患者さんもいます。まだA型もピークなのか、さらに増えるのかわからない中、B型も出てきたしコロナも増えてきたので、油断ができない状態です。 恵俊彰: 両方同時にかかることもあるんですね。 伊藤院長: 同時に感染する患者さんは全然珍しくないんですよね。毎日インフルエンザとコロナの同時感染という患者さんがざらにいるような感じになっています。 ご注意いただきたいのは、例えば11月12月の大流行の中で1回インフルエンザにかかった人は、「もう大丈夫」と思ってまた熱が出たときにインフルエンザじゃないと思わない方がいいですね。インフルエンザB型であったり、今度はコロナであったりすることもあるので。 あともう一つ、家族がインフルエンザだと自分もインフルエンザだと思っちゃうじゃないですか。でも実はコロナだったりするんですよね。 家族内での感染は非常に多いですが、一方でコロナも確実に増えています。コロナも嘔吐・下痢など消化器症状が出る人が少なくないので、検査をベストなタイミングですることが重要だと思っています。