【パリ五輪・金メダル】ブレイキン・湯浅亜実(AMI)のストイックな素顔「大会までは徹底してスイーツとお酒抜き!」
小心者だからこそ、用意は周到
もがく中で自分なりの方法を見つけてきた。ブレイキンを通じて、否応なしに自分と対峙させられてきたという。 「ブレイキンはバトルカルチャーではありますが、やっぱり練習してる時に向き合うのは自分だし、自分がどんなスタイルを持って、どうやっていきたいのか、深く向き合わないといけない。だからなんとなく、自分のいいところも悪いところも、前より理解するようになりました。 悪いところは、すごく小心者なところ。ブレイキンをするまでは人前に立つのも嫌いだったし、今でも大きなステージよりもちっちゃい輪の中で踊る方が好きだし、気持ちが弱いところ。 でも、だからこそ準備周到だったり、何かに向けて用意をするのが上手だった。心配性だから用意をして、それによって自信を持てるようになるのであれば、いいところにもなるのかなって思ってます」 自分を掘り下げる過程は苦しみも伴うが、彼女にとってブレイキンは惚れ込んだ道であり、自己表現の手段。その見どころをどう捉えているのか。 「初めて見る人はきっと、大技を成功させた方が勝ちと思うかもしれない。でも実は、そのスタイルの細かいすごさがあったりします。勝ち負けは置いといて、自分の好きなB-Girl、B-Boyを見つけてほしいな。 ファッションも自由だから、『この人の服装好き』とかでもいいし。”推し”を見つけて観た方が楽しめると思います」