【パリ五輪・金メダル】ブレイキン・湯浅亜実(AMI)のストイックな素顔「大会までは徹底してスイーツとお酒抜き!」
日本が強豪国と言われるブレイキンで多くの大会成績を残し、パリオリンピックでも金メダルを獲得した「B-Girl AMI」こと湯浅亜実選手。ステージで見せる挑発的な表情と磨き抜かれたパフォーマンスのなかにある素顔とは。彼女の強さの秘密に迫った。 【動画】湯浅亜実選手の意外な趣味とは?
駅のシャッター前で、深夜3時まで練習
「ダンサー仲間の練習場所が、神奈川の溝ノ口駅前でした。仕事を終えた後に終電で集まってきて、駅のシャッターが閉まってからが練習時間。私も夜23時頃から深夜2時、3時まで練習して、帰ってまた朝から学校に行く、という生活をしていました。 埼玉に住んでいたので、片道2時間かけてよく母が車で送り迎えをしてくれました。母も翌日の仕事が大変だったと思います」 授業中に居眠りすることはなかったのか? 素朴な疑問を投げかけると、「意外と優等生だった」と笑顔がこぼれる。 「自分の好きなことでダンスしてるし、ちゃんとやんなきゃな、と。中学は手芸部に入ってました。小さい時からお裁縫が好きで、今でもニット帽を編んだりしています」 高校、大学も同様に放課後はダンス漬けという日々を過ごすが、現在はもっぱら昼間に練習をしている。 「今はもうヘルシーに、早起きしたいんです。朝はしっかりストレッチしてから練習に行きたい。30分くらいかけて全身をほぐします。ブレイキンは筋肉がついて体が硬くなりがちで、そうすると怪我も増えるからストレッチは欠かせません。 それから練習仲間が集まっているスタジオに行ったり、大会前は一人で篭って踊ることもあります。練習時間は平均すると3時間くらい。技を詰めてやるときは3時間も体が持たないし、逆に新しい動きを考えたりする時は4、5時間かかることも。 毎日毎日練習したい。感覚がすごく大事だから、休みすぎると体が忘れちゃう。練習しないとそわそわしちゃうんですけど……週1だけは必ず休もうって決めたんです」 外見の華やさとやんちゃな印象とは裏腹に、堅実にコツコツと練習を重ねるタイプ。体づくりに対してもストイックだ。