【パリ五輪・金メダル】ブレイキン・湯浅亜実(AMI)のストイックな素顔「大会までは徹底してスイーツとお酒抜き!」
プランクは欠かさず、5分は維持!
「アウターの筋肉は練習中に自然とついてしまうので、アウターに対してインナーが負けないように、体幹トレーニングはかなりやっています。プランクなら5分(!)。回転技は軸がないとブレて暴れているように見えてしまうので、体幹が大事なんです。 体が重いと技に表れるので、 常に軽く動けるように、食事も意識しています。普段はゆるっと、大会近くなったらしっかり調整する感じですが、日頃からあまり脂っこいものは食べない。 食事は基本、自炊です。鶏胸肉を使ったレシピや野菜スープを作り置きしたり、あとは鍋。ヘルシーで栄養がしっかり摂れるのでよく作ります。 糖質は、一度控えすぎて大会中に足が震えたことがあって……それからしっかり摂るよう意識するようになりました。 同じカロリーを摂っていても、スイーツなどから摂ってしまっていると体の調子があまり良くなくて。やっぱりクリーンなものを食べた方が調子がいい。 大会が近づくと練習のきつさがぐっと上がるので、重いものを食べると練習ができません。でも大会前はストレスが溜まって甘いものが欲しくなっちゃう……だから『大会前はスイーツは食べない!』と決めました。決めてしまえば、逆に楽なんです」 大会までは徹底して「スイーツとお酒抜き」。その期間はひと月から2カ月間に及ぶこともあるという。 「やるって決めたことはやりたい、頑固なんですよ。自分を追い込んでやり抜きった後だと、大会で勝っても負けても、『うん、よっしゃ。これからお酒とスイーツだ!』って達成感があって。大好きなモンブランを食べるのを楽しみに、頑張ってます(笑)」
常に前向きになんていられないから、落ちたら素直に認める
ダンスバトルはすべて即興で行われる。あらかじめ流れる音楽も知らされず、振り付けも存在しない。ステージに上がって初めてかかる曲に合わせ、その場の判断で踊る。 「私は事前にある程度流れを考えておかないと不安になるので、どんな曲でもアレンジできるようなベースを作って臨みます。でもその通りにできた試しはないですね。音によって変わっちゃったりとか、どんなに練習していても緊張でネタを忘れちゃったりもするから、どのラウンドも思った通りにできたことはありません。曲によっても勝敗は変わるから、練習中はなるべくいろんな曲を聞くようにしています」 ストイックに自らを律し続けながら、大会へ向けての日々を紡ぐ彼女。どうやってモチベーションを維持しているのか。 「メンタルは全然保てていないんです。でも、それを受け入れるように変えました。メンタルが落ちている時は、なぜ落ちているのか考える。そして、落ちてるなりにできることをする、っていうのを意識しています。 気持ちは上げようと思っても、上がるものじゃないから。『大会前だからしょうがないか』とか、『生理前だからしょうがない』とか。諦めるようにしてからの方が、元に戻りやすくなりました。 あとは走るのが好きです。部屋で悩んでるよりは思考がポジティブになる。走る元気がない時は散歩に行ったり。アニメを観て何も考えずに笑ったり、編み物に集中するのもリフレッシュになっています」