マツダ「ロードスター S」でソロキャンに挑戦! 荷物満載でも「浅間ヒルクライム」のコースを満喫できるのか試してみました
意図したとおりに動く気持ちよさ
さて、走り出そう! と思った時に、ふと思い出した。 「あ、雨が降らない限りはオープンですよ」(元NA乗りのAMW編集部 竹内氏) 私はすぐさま、ギアをニュートラルに入れ、屋根を開けることにした。ルームミラー付近にあるルーフオープンレバーのロックを解除し、レバーを引き下ろすと、サイドウインドウが下がり、屋根から幌が外れる。そのまま、車体後方にスライドさせ押し込むだけ。慣れると、乗り込んだままでも簡単にオープントップにすることができる。 私はさらに「省エネ」という条件を追加し、無給油で都内の自宅まで戻ってこようと、行きはエアコンを入れずに現地まで向かうことにした。 ドライビングポジションはまさに自然体で疲れ知らず 。ルートは、首都高速川口線~関越道~上信越道を通る約207kmを走行することになりそうだ。しばらく下道を走らせていると……、最大トルク(152Nm/4500rpm)こそ変更はないが、エンジンパワーが4psアップした(136ps/7000rpm)ことで、味付けが変わったのか……? スタートでは、クラッチミートとアクセル操作を丁寧にしないとギクシャクする傾向にあったのだ。もちろん、慣れてしまえば問題はないのだが、参考までに付け加えておきたい。 長距離を移動するとなると本来であればMRCCのような新採用の運転支援機能を使用するべきだが、今回は折角のロードスターということもあり、あえて使用せずに往復することにしよう。 というのも以前、マツダ主催の若手編集者向けの体験会に参加した時の担当者のコメントを思い出したからだ。 「マツダ車は人間中心思想で開発していて、疲れにくさという観点ではとくにアクセル操作と首の動きに注目しました。アクセルペダルの配置を右寄りに配置し、下から生えているオルガン式を採用することで、自然なポジションでアクセルを踏み込むことができて足の筋肉の疲労を抑えられます。ドライビングするうえでもっとも大事なシートは骨盤をしっかりサポートして、首の揺れを抑えてくれます。人間は無意識のうちに、平衝状態を維持しようとつねにコントロールしているので、これも疲労感の軽減に大きく貢献するんです」 実際、高速道路をドライブしていても、自分が意図した通りの加速、速度維持が可能だった。休憩することを忘れるほど、楽しいロードスターとの道のりはあっという間。いつのまにか現地に到着していた。今回は燃費運転だったこともあり、6速80km/hでは2000rpm、6速100km/hで2500rpmをキープしながらの走行を心がけた。途中、追い越し車線を使用する場面もあったが1段ギアを下げてグッと踏み込むと、わずかに聞こえる吸気音がその気にさせてくれるのも嬉しい。
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