エディター・川口ゆかりの「ブリスベンの自然とワインを満喫する大人旅」
ひんやりとした空気に身を浸しながらオーク樽が並ぶ熟成庫へ
グラニット・ベルトはクイーンズランド州で最も気温が低い冷涼な地域かつ、降雨量も少ないため、ブドウ栽培には最適な気候条件が揃っているのだとか。樽の中で静かに熟成を待つワインたちは未来の美味しさを約束しているかのよう。
選りすぐりのワインをテイスティング
テイスティングのなかでも、とくに印象的だったのは、日本ではなかなかお目にかかれない真っ赤なスパークリングワイン(通称、赤スパ)に出会ったこと。スパークリングワインと言えば、白やロゼが思い浮かびますが、この赤スパはオーストラリアが発祥なんだとか。 もう十分、いい歳ですがいままで知らなかった“初めて”に出会える瞬間はやっぱり、嬉しいもの。ちょっぴり大人になった気分です。
で、肝心の味はというと……赤ワインよりもやや甘く、やや重い感じ。食事に合わせるというよりは、キンキンに冷やしてワイン単体で楽しみたくなるような味でした。しかも、プティ・ヴェルド100%の赤スパが1本36オーストラリアドル(約3612円)で購入できるのは、お値打ちかと。
いっしょにツアーをまわった方たちは、見学やテイスティングを堪能したうえで納得のいくものを買い求めていました。 余談ですが、日本へ持ち帰れるワインの本数は(個人の使用目的であれば)1人あたり最大3本までの制限がありますがシロメィ ワイナリーの宅配サービスなら、何十本でも30オーストラリアドル(約3010円)で送れるのだとか。いまさらながら、貴重な赤スパをお土産に買っておけばよかったと猛反省中です。
地元食材の魅力を堪能するワイナリー直結レストラン
ワインについてよく学んだあとは、ワイナリー併設のレストラン「Tuscan TERRACE(タスカンテラス)」へ。地元食材をふんだんに使った食事とワインのペアリングが楽しめるとあって、老若男女、赤ちゃん連れのファミリーまで、あっという間に満席に!
開放感あふれる空間は、心地よい風が吹き抜け、雑誌の一ページかと見間違えるほどセンスがいい。この地でNo.1ウエディング・スポットだというのもうなずけます。もしも、もう一度結婚式を挙げることができるなら、ここでウエディング・パーティをしたい!と本気で思ったほど。