全米メディア注目は6回5失点の原因となった大谷翔平の「腰の張り」と昨季本塁打王ゲレーロJr.との対決…「珍しく酷い夜」
エンゼルスの大谷翔平(27)が26日(日本時間27日)、本拠地で行われたブルージェイズ戦に「3番・投手」で先発出場したが、2被弾を含む6安打5失点と打たれて6回93球で降板、4月14日のレンジャーズ戦以来となる今季3敗目を喫した。中7日で登板した大谷は、初回に1番打者のジョージ・スプリンガーに左中間に先頭打者アーチを浴び、3回にも2本のタイムリーを許して4点のリードを奪われた。初回に腰の張りを感じたが、イニング間にマッサ―ジを受けながら、4、5回と三者凡退に抑えるなど立ち直り6回まで踏ん張った。 計10三振を奪ったが、その6回に激しいタイトル争いをした昨季の本塁打王、ウラジーミル・ゲレーロJrにカウント1-1からカーブを捉えられて逆方向のレフトポールを直撃する9号ソロを浴び、この回でマウンドを降りた。DHで継続出場し、打者としては2打数ノーヒットに終わったが、3回一死一、三塁からの二塁ゴロで打点は稼いだ。試合後、大谷は腰の状態を「今のところたいしたことがない」と語ったが、米メディアの注目点は、腰の状態とゲレーロJr.との対決だった。
マドン監督「ベストな夜ではなかった」
地元紙であるオレンジカウンティレジスター紙は「大谷がエンゼルス敗戦の中で打ち込まれる」との見出しを取り「大谷がマウンドで珍しく酷い夜を経験した。慢性的な腰の張りを抱えながら、この夜のほとんどを投球し6回で5失点した。大谷は1回に(3番打者の)ゲレーロJr.にスライダーを投げた際、腰に何かを感じたと明かした。(ただちに)降板しなければならないほど深刻なものではなく、6イニングで10三振を奪ったが、球速や制球に影響を及ぼしたかもしれないと語った」と伝え、大谷のコメントを紹介した。 「三振をたくさん取れたけど、全力で投球できなかった。私はそこ(腰の張り)に負担がかからないようにピッチングしようとしていた」 そして腰の張りについて大谷が「今のところ大きな問題ではないと思うが、明日まで待って、それがどう感じるか見るつもりだ」と明かしたことを付け加えた。 またジョー・マドン監督の大谷評も掲載。 「彼は普段ほどキレがなかった。球速も最近のような速さがなかった。スプリッターは、時折、素晴らしかったが、それ以外は良くなかった。今夜の投球で安定したものはなかった。彼にとってただベストの夜ではなかった」。 昨年、本塁打争いをしたゲレーロJr.に一発を浴びたことについても触れ、「いい打者に投球ミスはできない」とした大谷の反省コメントも掲載した。 注目は、大谷の今後の出場についてだが、マドン監督が、8回に大谷に代打のテイラー・ウォードを送り、「大谷がDHをできるかを金曜日に本人と話すまで結論を待つ」と明かしたことを伝えた上で「もし大谷がラインアップから外れる時間が必要であれば、まだ送球ができないがDHでは出場可能なウォードがいる」と記した。 MLB公式サイトが注目したのも、大谷が訴えた腰の張りについてだ。