全米メディア注目は6回5失点の原因となった大谷翔平の「腰の張り」と昨季本塁打王ゲレーロJr.との対決…「珍しく酷い夜」
「大谷は腰の張りは『大きな問題ではない』と考えている」との見出しを取り「大谷でさえ時々は難しい登板が回ってくる。だがそれは木曜夜の1回に同じスーパースターのゲレーロJr.に投げたスライダーの後に感じた腰の張りによるものなのかもしれない。この二刀流スターは、故障にもかかわらず試合に残り6回で10三振を奪ったが、2本塁打を含め痛烈な打球を多く許しての5失点でエンゼルスタジアムでのシリーズ初戦を3-6で落とした」と、腰の張りに耐えて6回まで投げた大谷の奮闘を好意的に伝えた。 記事は「大谷の球速はどんどん落ち、彼の直球の速度はシーズン平均よりも1.6マイル(約2.6キロ)遅かった。それは腰のせいかもしれないと彼は考えている」と紹介。 さらに「大谷は『(腰の精密)検査する金曜日まで多くは分からない』としたが、『たいしたことのない怪我だと信じている』と語った」と続けた。 また今後については、「マドン監督は故障については、深く心配していないように見えるが、8回に大谷に休みを与えるためにウォードを代打に送った。もし大谷が欠場することになれば、ウォードが金曜日に指名打者を担うことになるかもしれない」として、マドン監督の以下のコメントを紹介した。 「彼は腰に張りを抱えているが、何も心配はない。だから今は彼に無理をさせたくなかった。疲れだとは感じていない。誰も完璧ではない。ただベストの夜の1つにならなかっただけだ」 その上で「6安打5失点で1四球を与え、3勝3敗、防御率3.45と数字を落とした大谷は、続けて出場を続けているにもかかわらず疲れが要因だとは考えていない。彼は46試合でチーム最多の45試合に出場し、マウンドでもチーム最多の8度の先発をしている」と付け加えた。
MLB公式サイトは、別記事でゲレ―ロJr.が、エンゼルスでプレーした父親に連れられた子供時代から旧知のエンゼルスタジアムでの初本塁打を大谷から放ったことについてクローズアップした記事を掲載。 「ゲレーロJr.はエンゼルスタジアムでの過去6試合で21打席でわずか2安打だった。この日も2打席無安打で大谷に1回は左飛、3回は三振に抑えられていた。しかし6回に大谷がプレートの外角に投げた76マイル(約122.3キロ)のカーブをスイングし、レフトのポールにぶち当てた」と伝えた上で、ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ監督のコメントを引用した。 「大谷は、野球界で最高の投手の1人だから、彼と対戦する打者は誰にとっても何かしら意味のあることだと思う。こうした時間はいつでも楽しく、何か意味を持っているに違いない」 ブルージェイズの地元紙であるトロントサン紙はブルージェイズの勝利を伝える記事の中で、大谷を攻略した打撃陣について触れ「スプリンガーが初回にチームにリードをもたらす左中間越えの今年9本目の本塁打を放った。カウント3-2から数球粘った8球目にメッセージを示した」と、先頭打者アーチを放ったスプリンガーの打撃内容を称えた。 さらに「チームの打撃の不振問題をほぼ解決する一撃は、セントルイスで本塁打を放ったばかりだったゲレーロJr.が、今回は大谷から本塁打を放った6回にもたらされた。この日は7安打のうち3本が本塁打だった。残塁は3のみで、この部分で苦しんできたチームにとっては珍しかった。当たるか外れるかのバッティング内容で5得点を奪う間に大谷には10三振して、この試合でトータルで15三振を喫した」とも伝えた。 明日28日(日本時間29日)のブルージェイズの先発は菊池雄星で、大谷との花巻東高校の先輩、後輩対決の実現に注目が集まっている。