chocoZAPの黒字化から1年…認知度から満足度へ、瀬戸健社長が語る方針転換の成果「未来の足場固めの年だった」
◆デジタルを活用していかに人の力をブーストさせていくかを模索中
――「ちょこっとサポート」への投資(人員の増加)により、chocoZAPからのRIZAP加入者は、RIZAP新規入会者全体の約2割に達し、ちょこっとサポート経由のRIZAPへの入会者が8月以降1.5倍以上に増加と、RIZAP加入者増へ大きく寄与しました。 【瀬戸社長】 非常に手応えを感じています。初心者の方のなかには、トレーナーのサポートをもっと受けたいという声も多く、潜在的に次のステップへのモチベーションが高い方が多くいらっしゃいます。そこに対して、あまりアプローチができていなかったのですが、お客様に寄り添っていくなかで、需要の大きさが見えてきました。chocoZAPからのRIZAP加入者は、これからも伸びていくと考えています。 ――chocoZAPは、急成長の過程で出てきたトラブルをカバーしながら、サービスがどんどんブラッシュアップされています。瀬戸社長がいまの課題に思っていることはありますか? 【瀬戸社長】 無人ジム運営には、デジタルサポートが欠かせません。それでも人がいないことによる問題は起きます。それに対してシステムを通した自動処理を広げることにより、人がより効率的に活動できるためのサポートをしていかないといけない。まだまだ試行錯誤することが多くあります。問題に対してただ人を増やすのではなく、デジタルを活用していかに人の力をブーストさせていくかを模索しています。 ――いまchocoZAPのゴールはどこに見据えていますか? 【瀬戸社長】 運動による健康維持やダイエット目的での入会も、継続するうちに、リフレッシュやストレス発散など、目的も変わっていきます。何のために運動するかは人それぞれ違う。でもそれは、実際にやってみないとわからない。運動にはさまざまなメリットがあるのは間違いないので、フィットネスがより身近になり、生活の一部になっていく。そういった社会を通して、誰もが前向きで健康的な生活を送る環境作りを実現していきたいです。 (文/武井保之)