北鎌倉・六国見山の麓で、知られざる異空間の切通しに出合う
さてここで、今回の2つの切通しを地形図で確認してみよう。 そもそも切通しというと、尾根の鞍部を横切るように掘削されているというイメージを抱いていた。すなわち、人や馬が通る道を作る際、労力が少なくて済むように掘削されているものだと。しかし、これらはどちらも小さな尾根そのものを、尾根の形状にあわせて削られているのである。特に高野の切通しに至っては、掘削の長さや深さは相当の規模だったと思われる。 なぜわざわざこのように削られたのか、そもそも尾根の上をそのまま歩くわけにはいかなかったのだろうかという素朴な疑問も湧いてくる。何か地勢的な要因があったのだろうか・・・。いろいろと想像はつきない。
コースの紹介
桂台中央バス停~桂台南登り口~皆城山展望台分岐~今泉不動バス停~散在ヶ池~勝上けん~六国見山~隧道上切通し~高野の切通し~大船駅 参考コースタイム:約3時間30分
写真・文=山と溪谷オンライン