美食のレストラン、世界一のチョコレート…知られざるフランスの”世界一美しい湾”のある場所
予約必須の新鮮魚介の人気レストラン
海沿いに並ぶシーフードレストランの中で、特に活気に満ち溢れていたのが「Restaurant la Cotriade」。 満席の店内のすべてのテーブルで必ず注文されていたのが、ヴァンデ県の地元ラ・ギティエール産の牡蠣ほか、地元産ワイルドシュリンプ、ラングスティーヌ、カミソリ、ウニ、ツブ貝、ザルガイ、アサリなど、獲れたてシーフードの豪快な盛り合わせ。殻を開けたたばかりの身がふっくらした牡蠣は、レモンやヴィネガーソースを少々たらして一口で。 自家製マヨネーズとアリオリソースをたっぷりからめていただく茹でエビは手で食べるのが一番。殻もおいしいので、お行儀の悪さには目をつぶって、しゃぶりつくしてほしい。 栗のようなほっくり甘い身がぎっしりと詰まった大きなカニは味噌を食べるのも忘れずに。ワインをすすり、おしゃべりの合間に食べるなら、地元産のツブ貝や小粒の貝、なくなればどんどん出してくれるカンパーニュとおいしいバターが、最高のあてになる。 〇Restaurant la Cotriade 牡蠣3個7€、ラングスティーヌ300g20€、白ワイン(グラス)5.5€~
朝食ビュッフェで手作りスイーツがいただけるホテル
初めて訪れる地ならば、宿泊は今年オープンしたVertimeがおすすめ。 こじんまりとした、清潔なルームは、自分の部屋のようにくつろげる。だが、なんといってもうれしいのは、日本人スタッフがいてくれること。 日本人、アジア人のいないところに行きたい! という気持ちはあっても、いざひとりぽっち、日本語どころか英語もなかなか通じないとなると、心細くなることもあるだろう。 だが、このホテルなら安心だ。フロントカウンターのない1階で心細くなる前に、フロント担当のマユミさんが声をかけてくれる。 日本を離れて30年以上という、食べることが大好きなマユミさんに、目移りしそうな朝食ビュッフェの食べ方を聞いた。 「ヴァンデ地方はブリオッシュが有名です。三つ編みや四つ編みで作ります。 郷土料理は白いんげん豆とヴァンデ産のハムの煮込み。ハムの塩加減がいんげんの淡白な味にとても合うんです。スライスしたカンパーニュをトースターでこんがり焼いてもらって、バターを塗った上に、この白いんげんをのせて食べてみてください。 こちらならではの食べ方です」 ビュッフェは、カンパーニュやクロワッサンの横に、ブリオッシュ、パウンドケーキ、アーモンドクッキー、チョコチップクッキーなど、魅力的なスイーツも並ぶ。 実はホテル専属のパティシエがいて、朝食ビュッフェでは手作りのお菓子が好きなだけいただけるのだ。 パンは地元のパン屋さんに特注で頼み、仕上げはホテルで焼き上げるので、どのパンも焼きたてを味わえる。 〇Hotel Vertime 1泊(大人2名朝食込み)145.7€~ 協力 ヴァンデ県観光局 レ・サーブル・ドロンヌ観光局 フランス観光開発機構 ヴァンデ・グローブ
FRaU編集部、風間 詩織