美食のレストラン、世界一のチョコレート…知られざるフランスの”世界一美しい湾”のある場所
おみやげに最適な地元産魚介の缶詰
2025年に創業35年を迎える「Conserverie La SABLAISE」は、レ・サーブル・ドロンヌ近郊のオロンヌ・シュル・メールにある家族経営の水産加工メーカー。 もともとの始まりは、併設のショップを案内してくれたマリー・ベヴィヨンさんの義父が営んでいたレストランで出す、地元の魚介を使ったスープドポワソンが人気だったことから。スープを瓶詰にして売るようになると、あっという間に人気が出て、その後加工業に転向、アンチョビ、いわしのオイル缶、いわしやさばのリエット、まぐろのスモークなども作るようになった。 現在はドイツ、ルクセンブルグ、スイスなどのEU圏内にとどまらず、カナダ、香港、中国にまで輸出している。 まだ、材料は地物だけ、漁法やエリア、期間などのルールを守り、工業的調味料使用不可などの、厳しい基準を満たした「MSCエコラベル」に認定されている。 獲れたての新鮮なうちに調理したさばやまぐろなどの瓶詰は、そのまま食べるにも、パスタやサラダなどに加えるのもよく、とくにアンチョビやいわしの缶詰は、手ごろな値段と缶に描かれた絵柄の可愛らしさもあって、お土産にも好評だ。 〇Conserverie La SABLAISE いわしのリエット(90g)3.9€、魚のスープ(390g)5€、いわしのレモン、チリ、オリーブオイル缶(115g)5.3€など。
2020年に日本初上陸で話題になったショコラティエ
オロンヌ=シュル=メールには、ショコラティエの世界で、最も有名で、権威あると言われる「ワールドチョコレートマスターズ」で世界一となったヴァンサン・ヴァレシェフの店「Chocolatier VincentVallée」がある。2年にわたる国内予選を勝ち抜き、2015年のワールドファイナルで優勝を果たした。 2020年のバレンタインイベントでは、東京・日本橋高島屋に初上陸し、話題にもなったが、その時人気だったのが、宝石のようなキャラメルドーム。中にしのばせたマンゴーやカシスのフルーツクリームが口の中ではじけるおいしさはやみつきになる。 カカオ豆の産地別に作られたチョコレートやヴァンデ・グローブのヨットに成形されたチョコレートなどもあり、工場に併設するショップはいつもにぎわっている。 日本では高嶺の花だったチョコレート。ショーケースに並ぶプライスカードを見れば、足を延ばしてでもわざわざ買いに行きたくなること間違いなし。 〇Chocolatier VincentVallée キャラメルドーム4個6.5€。オリジナルガナッシュ12個19€。