おならの回数やニオイを減らすには?薬剤師が解説する「おすすめ対策」5選|美ST
人にはなかなか聞けないおならの悩み。なぜかおならがよく出たり、ニオイが気になってしまったり……ということはありませんか?もしかしたらそれはあなたの生活習慣のせいかもしれません。おならが出る基本的な仕組みを始め、悩みに対処するために今日からできるセルフケアも併せてご紹介します。
1.そもそも、おならってどうして出るの?
おならとは、口から取り込んだ空気と腸内などで発生したガスが混ざり、それが直腸を通って体外に排出されたものです。空気が約7割、ガスが3割を占めています。健康な人でも1日10回程度のおならをしているため、その回数から大きく外れなければ心配する必要はありません。 おなら独特のニオイは、腸内細菌が食物を分解したときに発生するアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールなどが原因です。発生するガスは食べ物によって異なります。ニオイのもとになる成分は、ガスの成分中1%程度のわずかな量です。おならの成分の大部分は窒素、水素、二酸化炭素、酸素、メタンという無臭のガスで構成されています。また、便秘やストレスのほか胃腸の疾患が原因でおならのニオイが増す場合があります。
2.おならニオイをキツくする食べ物や飲み物って?
食べ物の種類によってもおならのニオイがキツくなる場合があります。 たとえば、硫黄が多く含まれるたまねぎやにんにくは、インドールやスカトールのようなニオイ成分を生成するもとに。動物性たんぱく質が多い肉や魚、卵などもガスが発生しやすい食べ物で、腸内の悪玉菌が増えることでおならのニオイの原因になることがあります。 食べ物だけでなく、飲み物もおならのニオイに関係があります。 牛乳でお腹がよく緩くなる人は、乳糖不耐症の可能性があり、消化酵素の分泌不足で乳糖が小腸で消化しきれずに大腸に届き、悪玉菌がガスを発生させる場合があります。 また、コーヒーは腸のぜんどう運動を誘発し便秘解消になるといわれますが、飲みすぎるとかえって逆効果になり、腸の働きが抑制されたり、消化活動が低下したりと悪臭を作る原因になります。 そして、お酒にも要注意です。アルコールを分解する際に発生するアセトアルデヒドは二日酔いの原因になる毒性物質ですが、ニオイの原因物質にもなります。