おならの回数やニオイを減らすには?薬剤師が解説する「おすすめ対策」5選|美ST
3.おならの回数を減らすためにできることは?
おならの回数を減らすためにできる対処法を解説します。
(1)早食いを控え、よく噛んで食べる 早食いをする人は、食べる時に空気を多く取り込んでしまいがちで、その結果おならが出やすくなってしまいます。 また早食いは消化不良の原因になり、おならのニオイの原因にもなります。なるべく時間をかけてゆっくりと食べることで満腹中枢が刺激され、食べすぎも抑えることができ、消化の負担を軽減できます。食事時間の目安は、一食につき30分程度はかけましょう。 (2)熱い飲み物を控える 適度に熱い飲み物は胃腸を温め、消化活動を活発化させますが、熱すぎる飲み物はすするように飲むため、余計に空気を取り込みやすく、おならの回数が多くなる原因になります。熱い飲み物は少し冷ました状態で飲用するとよいでしょう。 (3)炭酸飲料を控える 炭酸飲料を摂取しすぎると、炭酸ガスが胃腸にたまっておならの回数増加に繋がることがあります。また、ビールも同様にガスを増やす原因になるので、おならの回数が気になる場合は控えましょう。 (4)ツボを押す お腹のガスを抜き、おならの回数を減らすツボをご紹介します。 ・大腸兪(だいちょうゆ) ウエストラインから指4本分下、背骨から左右に指2本分外側にあるツボです。排便中枢を刺激し、ガスの排出を促します。 ・天枢(てんすう) へその中心から左右に指2~3本分外側のところにあるツボです。胃腸の働きを助け、ガスだまりや便秘を解消します。 ・関元(かんげん) へその真下指3本分のところにあります。胃腸の不調、便秘、腹痛などに効果が期待できます。 ツボを押すときは、強く押しすぎず、親指の腹で優しく押しましょう。 教えてくれたのは…あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子さん 薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。 編集/根橋明日美 写真/PIXTAほか