小池都知事が定例会見2月12日(全文2)日本は女性の力を生かし切れていない
新会長の選考や人選についての考えを聞きたい
共同通信:それでは幹事社から今日は3点お伺いします。いずれも森会長の関係なんですけれども、つい、この会見が始まる直前か始まったかぐらいなんですけれども、森会長の後任に名前が挙がっていた川淵三郎さんが一転して会長職を受諾しないという意向を示されたというふうに報道が出ております。新会長の選出に当たって、事実上の後継指名に対する疑問の声も出ておりましたし、森会長の発言から辞任に至る一連の経緯なんかすると、もっと若い世代にしては? とか、女性を共同代表にしてはどうかという案なども出ておりました。突然のトップの交代に伴って今後ますます都と組織委員会の連携っていうのは重要になってくるんですけれども、知事としては今後の新会長の選出に当たって、どのような選考の在り方でしたり、人選が望ましいというふうにお考えか、その辺りをお聞かせいただきたいと思います。 小池:先ほど長期戦略の中で、ESGということで、全部大文字のESGについてもお話しさせていただきました。Environment、環境ですね、それからSocial、社会、そしてGovernanceということで、今回、特にその中のSとGが問われていて、世界から大変注目を集めているのが、今後の会長職がどのようにして決まっていくのか、誰なのかということだと思います。あらためて申し上げますけれども、この間、スポーツ界、そして何よりも東京2020大会を引っ張ってこられたのは森会長でいらっしゃいます。そのこれまでの積み重ねについては敬意を表したいというふうに思います。 一方で、これからじゃあどうするのかということについては、どのような決め方にしていくのか、手続きの透明性なども世界が見ているということだと思います。そしてどのような人になっていくのかもさることながら、今後この大会が、先ほども申し上げましたように、オリンピック憲章、そしてまたアジェンダ2020といった、こういう考え方を、大会を通じてどのようにして世界に発信していくのかということが注目の的であり、逆に言えば、それは東京にとっては発信のチャンスになっていくかと思います。 この間の過程についてはまだ、これからどのようにして決めていくのかなど組織委員会のほうでいろいろご議論があろうかと思いますけれども、世界がどのような形で、どのような人を、そしてどのような発信を東京がしていくのか、東京2020大会を進めていくのかというのは、注目しているということを忘れてはならないというふうに思っております。 【書き起こし】小池都知事が定例会見2月12日 全文3に続く