国の4回目接種対象拡大方針は「正しい判断」尾身会長会見7月14日(全文3)
国の4回目接種の対象拡大方針への見解は
共同通信:共同通信の鈴木といいます。よろしくお願いします。ワクチン接種の加速化という話に関連してなんですけれども、今日、先ほど、この会見の前に岸田総理が会見で4回目接種の対象を医療従事者の方とか介護従事者の方にも広げるという方針を示されました。対象の拡大については医療従事者の方とか自治体からも要望がずっとあったと思いますが、一方で有効性が限定的だということで最初、当初、対象に含まれなかったという経緯があります。今も科学的知見が不十分だという指摘もあるようですが、尾身先生のご見解を伺えればと思います。 尾身:最初に国が高齢者と基礎疾患のある人を4回目の接種の対象にしたというのは、基本的にはこのワクチンはいろいろな効果があるけども、特に重症化効果というものは感染予防効果よりもより高いという認識があって、しかも今一番求められてるのは医療の逼迫を防ぐというもので、中で、高齢者が今ワクチンの減衰が起きてるので、そういうものに集中をして重症化を防ぎ、ひいては医療逼迫を防ぐという、そういう文脈で出てきた、それは私は正しい判断だったと思います。 そういう中で今こういう形で新たな亜種というものが出てきている。そういう中で、感染、重症防止効果というものは、重症効果に比べて低いし、で、どれだけあるかというのもいろんな意見があるわけで、ただ、まったくゼロではないし、医療現場の人たちは実際的にはかなりのプレッシャーの中でやるというようなこともあって、高齢者でない若い医療従事者にも4回目の接種をしたらいいかどうかを検討を、結論ありきじゃなくて。で、私は岸田総理の記者会見を今日ほかのことで聞く機会がありませんけど、私の理解は、それこそ脇田先生なんかが座長をしているワクチン分科会とかその他のあれで、それを検討するということだと私は理解して、私も検討していただきたいと思います。結論先にありきじゃなくてね。と思います。 共同通信:ありがとうございます。 司会:よろしいでしょうか。ほかにございますでしょうか。それでは、じゃあ後ろの方お願いいたします。 【書き起こし】尾身会長会見7月14日 全文4に続く