大阪・吉村知事「もう第7波に入ったという状況、さらに拡大が予測される」
13日午後、大阪府庁で定例会見
大阪府の吉村洋文知事は13日午後、大阪府庁で定例会見を開き、府内の新規陽性者数が第6波のオミクロン株と比較して「明らかに2倍を超える速度で増えていますので、もうこれはこのあと第7波に入っていく、もう第7波に入ったという状況で、さらに拡大が予測されます」と述べた。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年7月13日)
「市中での感染が増えてきている」
また、吉村知事は陽性率も増えてきている状況と説明。「直近では29%ということで、この陽性率が右肩で上がってきてますので、これはやはり市中での感染が増えてきている、新規陽性者数も増えています。そしてまた陽性率も増えてますから、やはり感染が拡大している傾向にあるということです」と話した。 吉村知事は病床の使用率についてもふれ、同日時点で重症病床使用率は1.2%、軽症中等症の27.7%であることを明かし「今後もこの割合は高くなってくると思われます」と述べた。
「BA.5の変異株、これの割合は増えてきている」
新規感染者数が増えている理由の大きな一つとして、吉村知事は変異株存在を挙げた。「オミクロン株の亜系統が置き換わっているということだと思います。それがBA.5です。全国でも指摘されてる通り、もう大阪でも同じ状況です」と話した。 また「BA.5の増え方ですけれども、スクリーニング検査をしてますと前回までの1週間は26.9%でしたが、今回は39.2%、約40%になりました。25%から40%、15ポイントぐらい増えているという状況です。その前の週は8.6%でしたから、やはりこのBA.5かBA.4ですが、ゲノム検査・ゲノム解析をする限りではやはりBA.5だと思ってますので、このBA.5の変異株、これの割合は増えてきている。今後さらにこれは増えてくると思われます」と説明した。
「感染拡大が予測されるのでぜひワクチンを接種いただきたい」
会見では報道陣から「感染拡大の要因について、先ほどもよびかけられていましたが、若年層への3回目接種の低さ、高齢者の4回目接種が始まるタイミングが感染拡大の一因になっているという認識か」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「ワクチン接種とどこまで関係するのかは難しい所だと思います。BA.5はワクチン接種しても感染拡大力が強いということ、感染が多く見られるということなので。あと3回目から時間がたっているので、感染の防止効果は弱まってきているのではないかと。ちょっとここはそこまで因果関係が難しいとこだと思っています。いずれにしても重症化の予防効果はあるので、ワクチンの3回目接種がまだの方はぜひ接種をしていただきたい。ワクチンの接種会場も余っている状況ですから、感染拡大が予測されるのでぜひ接種いただきたい。4回目の要件を満たしている方もぜひ接種をしていただきたい」と答えていた。
「何らかの症状があれば、すみやかに検査を受診を」
また、吉村知事は府民に対し「感染が広がっているため、何らかの症状があれば、すみやかに検査を受診していただきたい」と呼びかけていた。